おっつけ。

友人の超人気寿司屋の老板と一緒に呑んでいた。
時間は午前一時ぐらい…

私の携帯に市場の仲買からメールが来た。
「今日ボラ子（からすみの原料）が入荷します。1kg18,000円で5kg買い、どうしますか？」

その日は他の仕入れも１５万ぐらい有ったし、大体にして高すぎ！

んで、すぐに仲買へ電話。
私が「いらないよ～今日他にも仕入れいっぱいあるし、だいいち製品買ってもかわらないじゃん、その値段」いうと、それでも仲買は「でも今年はもう入荷がないかも」と食い下がる。←んなわけねーだろ！

「でもいらない！」

友人は私と仲買の会話を聞い
て「たけーな、それ。だって5kg買ったら９万円だよ！そんなの仕入れるから経営大変になるんだよ」と一言。
ちなみにうちと彼の仕入れ先…つまり仲買が一緒なんです。

友人のお店は連日開店と同時に満席になるようなお店。
おそらく仲買が卸している店の中で一番仕入れる店。
だから仲買もこの友人に頼りっぱなしでおっつけもひどいらしい。
ある時なんか素魚（しろうお。活きている、あの躍り食いにするもの）が1kgと
シラスが3kgそれに生シラスが10パックも“おっつけ”られたらしい。。

寿司屋で素魚なんかでないし、ましてこんな似たような物いったいどうやってさばくのだろう？
生シラスなんて保たないしね。
まぁ人ごとだから楽しいけど♪


翌日。


寝不足で頭が回らないながらもお昼の営業をしていると午後一時過ぎ私専用の電話が鳴った。

「おい！おまえんとこで買わねぇーからうちにきたじゃねーか、ボラ子が！！！」

仲買さん、おっつけは良くないです、はい。

『大陸』からのメール

「お疲れ様～」

「最近忙しい？」

「最近元気？」

「最近調子いいですか～？」

「ちゃんとご飯食べているの？」

「お酒飲み過ぎないようにね？」

「休日はゆっくり休んでくださいね～」

「しっかりやすんでね～」

「仕事よりも身体が大切～！」

「明日もがんばって！！」

「いつも心配してくれてありがとう！」

「本当に優しい人です」

「おやすみなさい～」

こんな文面よく見るようになったら怪しんだ方が良いですよ。

っていうか定型文集売ったら流行る気がする。edeea139.jpeg

『これで安心！営業メール文例５００！！』とか

『組み合わせ自由自在！日常メール550！』や

『これで乗り切れ基本文系1050！』等々。

『これでばっちり！調子に乗せる褒め言葉999』なんてのもいいかも。

まぁとにかくこれ読んで何かを感じたのなら
その通りってことです。。。はい。。

物の価値

当店は４階部分が団体専用。
ワンフロアー（といっても最大４０人程度）を貸し出し
ホテルのように冷蔵庫から出した分だけを支払ってもらうシステム。

先日、某超有名団御一行様（tiaozi）がこの部屋で宴会を開いた。

日本酒、焼酎、ジュース、烏龍茶、瓶ビールに生ビール…

とにかくなんでも揃っている…格安で。

足りないものなんて恐らくない。

と想っていた。

４階の給仕係がワインオープナーを持ってあがっていった。
この時に気がつけば良かった。

時すでに遅し。

「なんかお客様がワイン２本開けて飲んでいますけど…」

まぁそりゃそうだな。オープナー持って行ったんだから。

フロアーのお客様の目にふれないようにひっそりとおいてある
ワインセラー。

どうやら探し出したらしい…

年代物のワイン♪（うち一本はモレ○ン☆ニデ○ジャ◇ク…ヴィンテージは内緒。。）

それは、彼らの予算では絶対に触れてはならないものであった。

精算の為、私の前に現れた幹事。

事態を給仕係に聞いたのか青ざめている。

「まけられる？」
「無理！！！」（即答）←というか料理だけでもうちは赤字。。。

きっとみんなから会費を集め直さなければいけないんだろうと
不便に想い
「私が行ってこのワインの価値をみなさんにお話しましょう！」と
会場に赴いた。

今度は私が青ざめた…


「おいしい～このワインのオレンジジュース割♪」

確かに女性客はそう発言していた…