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空の色がグレー

  朝食は食べずに、ホテルを朝七時半にチェックアウト。早くこの街を離れ、青い空を見に行こう。
  去年、列車で一周した時も感じたのだが、台湾西部は空の色がグレーであるということ。曇りの日しか訪れていないのかもしれない。空がグレーだと写真も、なんとなくパッとしない。ビルの色、アスファルトの路面、コンクリート、車、バイク、どれも黒、グレー、白といった同じような色ばかりが目立つ。
  ホテルを出た時間が、丁度、朝の通勤ラッシュだったようだ。バイク、車、自転車が道路を埋め尽くしている。車が走る道とバイクの走る道が植木によって区切られている。赤信号で停車しているバイクが、信号が青になった途端、吸い込まれるようにそこに集中する。そのバイク道に右から飛び出してくる人、車、バイク。時にはバイク道を車が走っている。途中の道を右折するためだ。殆どの運転者が車間距離はとらない。誰かが急ブレーキをかけたら、必ず玉突きになると思う。台北の交通事情はこれよりも、もっと酷いのだろうか?

こんな感じです
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ミラー越し
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お犬サマ
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  滿洲火車站を過ぎると、空の色が変わった。もやっとした感じから、透明感がでてきた。一号線を南下している。道はずっと単調、まっすぐな広い道。気が散らなくて考え事するに走りやすいかもしれない。
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  枋寮火車站付近を過ぎると海が見えてきた。海だ!  これだろう、やはり。雲、波、真っ青な空にやっと再会できた。
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予定を変更

  当初の予定では墾丁に一泊しようとしていた。しかし、予想より早く着いてしまったのと、思った以上に観光地であった。このまま台東に向かうことにした。

墾丁

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  台湾最南端の記念碑を観て、二六号線を北上。坑仔內あたりの景色は実に素晴らしかった。青々とした草と白い雲、真っ青な空と海。まるで絵を見ているようだった。
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  二六号線を走っている。港墘大橋を渡って左折、二〇〇甲線を進んだ。その先二〇〇号線を右折しなければならなかったのに、間違えて左折してしまう。いつもならコンパスを確認するのに、その時はしなかった。そのまま走り続け、恆春五里亭機場を過ぎ、海口まで戻ってしまった。

「なんで海が逆側にあるんだ?  」

  そう、海が左側にあったのだ。どう考えても右側になければならない。とにかく標識のあるところまで戻ろうとUターンをした。すると直ぐに先ほど見た景色であることに気がついた。
「ああ、やってしまった」

  海口から近くの一九九号線に入り、東部海岸に出ることにする。この道に有名な四重溪溫泉がある。
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  最初は良い道なのだが牡丹水庫を通り越したあと、だんだん道が細くなる。最後、九号線へぶつかる手前五キロ程はゴルフ場の道のように狭い。
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  道は登りだったらしく、ガソリンの消耗が激しい。あとどのくらい、この道が続くのだろう。アクセルをあまり動かさず一定の速度で走行。(山を越えているので当たり前だが、二〇〇〇メートル以上の所を通ってばかりいたので、それほど気にかけていなかった)
  やっと九号線に出た。そこに一人、監視員のような人がいたので、一番近いスタンドはどの方角にあるのか聞いた。すると、どちらも遠いという。今、あなたが通ってきた道ぐらい走らなければならない、と言う。
  困った。といっても引き返せない。では左はどうか?  また山側に向かうわけだから登りになるわけだ。残された選択肢、海側にかけた。最悪、エンジンを切って下って行けば距離は稼げる。
  風の抵抗をなくす姿勢をとりながら、道を下っていく。二〇キロは何とか走りそうだ。どのくらい遠いのだろう。
  ところがスタンドは四キロ程走ると、見つかった。安朔橋の手前だ。やっと安心できた。この時、午後二時半。台東に着いたのは四時半頃であった。

台東縣公教會館

  このホテル、ネットで検索していると酷評も散見され、少し心配だった。しかし、高雄のホテル以下はあり得ない。渡されたルームキーの番号は四一四号室。三人部屋だった。最初、真っ黒に日焼けしているのと、簡単な國語しか話さなかったので、日本人だとは思われなかった。もしかしたら、部屋の良さに関係していたのかもしれない。それほどこの部屋は快適だった。台南の部屋が朝食付きで九二〇元。ここは有線LAN、朝食付きで一一五〇元。照明も明るいし、バスタブも綺麗。コンセントが多いのに大変喜んだ。GPS、ボイスレコーダー(音楽を聴いている)、デジカメが二つ、全てが充電池を使用している。あまりにも気に入ったので、ここで二泊することにした。
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コンセント。この他にドライヤー場所をが一口
あと二口が三カ所ありました。(部屋の仕様に関係しているかもしれません)
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  パソコン設置、洗濯などをして再びホテルを出たのが、午後七時近く。とりあえず、台東駅を見に行く。駅前近くの通りは、広々としているが、人影はない。街から外れた所に駅が建設されたのだろうか。駅前にあるレンタルバイク屋二軒に外国人が借りられるかを聞いてみたが、駄目だとの回答。もし借りられたら台東に一週間住んでみたいと思ったが、バイクを借りられないのなら無理である。

断られたバイク屋二軒
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  ホテル近く、正氣路の夜市に寄った。一番流行っていたのはステーキ屋。私が食べられるものではない。路上にコンセントが埋設されているのには驚いた。これって夜市が開かれている場所は当たり前のことなのだろうか。
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  かなりぐるぐると走り廻った。時間は既に午後八時半。そろそろ何か食べなくては。気が進まなかったのだが新生路と博愛路の交差点にある『大和宴』という日本料理の店に入ってしまった。実は私、自分では魚もさばくし、刺身も作る。ふぐもおろせる(一応免許をもっている)のだが、刺身があまり好きではない。

『大和宴』
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  席に座ると、一見して迷い込んできた客と解ったのだろう。年配の女性が店のルールを説明しにきた。一人四五〇元で食べ放題だという。今回、台湾に来てから一回の食事に二〇〇元以上払ったことがない。メニューにあるのは刺身の数々。そして天ぷら。仕方がない。刺身、握り寿司、サラダの類を注文。刺身は新鮮であることは間違いない。身が固すぎるのだ。熟成された旨さはなかったが、変質したものを食べるより余程ましである。
  醤油にはじまり全ての味付けが甘い。これは温かい地方特有の傾向なのだろう。天ぷらの衣自体が甘いのには驚いた。明らかに味付けされている。四五〇元も払ったのだからと一所懸命食べた。かなりの出費である。花蓮から台北までの太魯閣號とほぼ同額と言ったら、理解してもらえるだろうか。客はかなり入っていた。平日、閉店間際にもかかわらず、七割程度はいただろう。客筋も良い。皆、余裕のある顔つきだ。
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綜合生魚片
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綜合握壽司
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え?てな感じでの蒲燒鯛魚
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御膳烏龍麵(やきうどん?)
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煙燻雞肉沙拉
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千島蔬果沙拉(千島って地名なのでしょうか?)
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炸蝦天婦羅
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味噌鮮魚湯(中に貝が入っていました。すみません、貝の身は残しました)
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  なんとかがんばって食べ終え、ホテルに戻る。このホテルはネットが安定してつながり非常に快適だ。

GPSデータ
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

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やっと出会えた八田與一

  荷物をまとめて部屋を出たのが朝九時近く。身体が少々重い。フロントに鍵を渡し、朝食を食べるため入口左側にあるレストランへ入った。内装が良い。落ち着く雰囲気だ。
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  多めの芋粥を食べ尽くし、まずは近くにある、台南市消防局、国立台湾文学館、台南市警察局を見に行った。いずれも日本統治時代に建てられたもの。いずれも駅を背にし、中山路をまっすぐ進んだ先の円形交差点付近にある。

※各地点の歴史はネットにゴロゴロしているので
たとえばこちら→
台南観光のおすすめスポット
各自、自分で調べてくださいね。
どうせ僕がここに載せても
どっかからの寄せ集めですから☆

台南市消防局
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国立台湾文学館
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台南市警察局。なんでこんなところにトラック停まっているの??
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その後、台南孔子廟、赤崁樓と見て回って烏山頭水庫に向かった。

台南孔子廟
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お金払ってしまったのでパチリ。25元。
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赤崁樓 50元かかりました
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なかの様子。
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2階
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  台南の交通事情。
台南は信号なんかあってないようなもの。(高雄はもっと凄まじかった)スクーターは赤信号でも、右折は当然、左折も平然と二段階左折してしまうし、直進も様子を見ながら敢行してしまう有様。まじめに停車しているのが馬鹿らしくなる。T字路は信号が無いに等しい。偶にゆっくり走っているスクーターを見かけると、携帯で話しながらである。台湾の免許制度がどうなっているのか知らないが、交差点に警官が一人立っていて違反者を捕まえていれば、一日かなり“稼げる”と思う。とっとと免許を取り消して、再試験をさせればいい。その再試験費用だって儲かる。とにかく、まじめに走っている方が危険なのはおかしい。ここでは暴走運転することを強いられる。スクーターの団子の中にいる方が危険なのだ。グーグルマップのストリートビューがこの辺りは表示されない。もしかしたら危険すぎて撮影できないのかもしれない。
  危ない街中も通り過ぎ、一号線を北上。川を渡り官田區に入った。一七一号線との交差点の先にある標識を右折。道なりに進むと右側に烏山頭水庫の入口があった。

台南火車站
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烏山頭水庫に向っている時、すれ違った列車。

列車の色が風景に映える。
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一号線から烏山頭水庫に向かう入り口の交差点
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こんな路を進んで行きます
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烏山頭水庫。道路右側にあります。
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番犬
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ノーヘル小僧。こんなのが台南、高雄にはウジャウジャいた。
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やっとご対面
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與一さんの視線
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  入園料二〇〇元、バイク代二〇元を払う。銅像の前にバイクを止めていると、おじさんに話しかけられた。
「マンゴーを買わないか?  美味いぞ!  」
  美味しいのだろうけれど、丁寧にお断りした。
  せっかくお金を払ったのだから、もっと園内を見て回りたかったのだが、また空が泣き出しそうな様子。雨はもうこりごりなので、来た道、一号線を南下、高雄を目指した。
 
固興大飯店

簡単にたどり着けると思ったのだが、手間取った。最初、一号線から駅に続く道が解らなかった。

なかなか可愛いバイク
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ニトリ
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高雄はバイクだらけ
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  Uターンするにも道が大きいし、停車するにもバイクの量が半端ではないので、思うように停まれない。高雄のホテル固興大飯店に午後三時半にチェックイン。一晩五九九元。部屋番号は忘れたが五階だった。中は薄暗く、無線LANもすぐ途切れる。値段なりの部屋だ。広さ、設備は寝るには充分なので、そうした使い方なら不満はないだろう。
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無線LANの電波状態。dlinkというアクセスポイントは
インターネットにつながっていません。
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結構役に立った観光地図。←たしか以前酷評したような気が…
各省の大きな地図と主要都市の
細かい地図が載っている。
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  薄暗い部屋にいてもしょうがないので、ホテルを出る。高雄で何を見てまわるのか、何も決めてこなかった。とりあえず海の近くに行くことにした。西子灣を通り、愛河にかかる高雄橋を渡る。光榮碼頭に停泊する船を見て、高雄八五大樓まで行った。

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  腹が減ってきた。ビルの裏側、自強三路を北進むと店が両脇にずらりと並んでいた。客が多くいる店を探す。『厚得福餐館』に入店。メニューの種類は豊富。何がお薦めなのか解らないし、量も解らない。残ったら持って帰ればいいだろうと三鮮蒸餃80元、蟹黃湯包120元、餛飩麵75元を注文。量が多い。きっと大人数で来ると安く済むのだろう。味は普通。蒸餃も湯包も皮が美味くない。やはり『戴記扁食』の皮がおいしい。
  ただ腹が一杯なっただけだった。『蘇媽媽湯圓』のような幸福な気持ちにはなれなかった。決して高雄が不味いわけではない、自分が店の選択と注文するものを間違えたのだ。夜市に行けば良かったのだろう。
自分は素材自身の好き嫌いというよりも、調理の仕方、素材の鮮度、保存の仕方が気になって、食べられるものと食べられないものが分かれてしまう。夜市で見かける多くの食べ物は、食べたいと思えないものが殆ど。別に不味いわけではないと思う。ただ、同業者として裏側が想像できてしまうのだ。無論、当たり外れもあるだろうが。
  ネットのつながらないホテルへ戻り、映画を観て早くに寝ることにした。
 
  初めての高雄はあっけなく終わってしまった。

厚得福餐館
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メニュー
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三鮮蒸餃80元蟹黃湯包120元どちらも7個ずつ入っています
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

雨、雨、雨

  吉安の部屋を六時半に出た。隣の学生と鉢合わせないようにしたかった。南濱公園の直ぐ近くにゴミ捨て場があるので、そこに寄る。雨が降り出してきた。

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スーツケースにビニールをかける
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  一五元の雨衣を着る。ステップの上にあるスーツケースにもゴミ袋をかぶせた。九号線をどんどん北上する。太魯閣の入口、東西橫貫公路牌樓をくぐり、あっという間に天祥まで到着。ここで通行規制が敷かれているのだが、八時半からだと思っていたのが九時だった。五〇分近く待たされる。
  そこにいるおじさんに何処まで行くんだと聞かれたので、埔里を抜けて台南まで行くと言うと、
「台風が来ているぞ!  知らないのか?  テレビとか見てないのか?  」とおじさんは目を丸くして言った。
  知らなかった。天気予報は見たのだが、いつも当てにならないし、山間をなるべく午後三時頃までに抜けてしまえば平気だろうと高を括っていた。今更言われても引き返せない。
  天祥を九時に出発。關原のスタンドに着く頃には、辺り一面濃霧。それでも先週走っているので不安は少ない。
「とにかく埔里に出て、雨が土砂降りだったら考えよう」と決めた。

途中の風景。前なんか見えません。

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關原のスタンド
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恐い落石。
玉山付近はこんなものでは無かった。

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  午後一時、埔里の『蘇媽媽湯圓』に到着。一瞬、店が解らなかったが、行った時と同じように走ると直ぐに見つかった。
  雨衣を来たまま、店先のカウンターに座る。せっかく再来したのだからと、肉燥乾麵三〇元、滷豆腐一五元、鮮肉湯圓四〇元を注文。皆どれも間違いなく美味い!この値段でこれほど美味いのだから、流行る訳だ。地図を見ながら食べていると、目の前にいるおばさんに台語で話しかけられた。まったくわからない、日本人ですと答えた。おばさんは國語は少ししか話せないと言う。するとその会話を聞いていた青年が日本語で話しかけてきた。
「どこから来ましたか?  」
「花蓮から来ました」
「それで何処まで行きますか?  」
「台南、高雄まで行きます」
  青年が台語で意味をおばさんに伝える。おばさん、私に向かって
「えっ?  このスクーターで行くのかい?  」
「はい、そうです!  」
「あら~そりゃ大変だ!凄いね~」
青年に向かって
「先週もこの店に来ました。凄く美味しかったので、今日は必ずここに寄って行こうと決めていたのです」と伝えた。おばさんは國語で
「二回目なのか?  先週来て、今週も来たのか?  」と嬉しそうに私に話しかける。
  良い店というのは、味は当然の事、接客というか従業員が良い。従業員の人柄が必ず、店の雰囲気として現れている。だから客も同じような人々が集まるものだ。
  更に扁食湯三〇元を注文。やはり寄って良かった。おばさんに最後、日本語で一所懸命「美味しかったか?  気をつけて行って!  」と笑顔で手を振られる。青年にも日本語で
「気をつけていってらっしゃい!  」と見送られた。

滷豆腐一五元

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肉燥乾麵三〇元
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鮮肉湯圓四〇元
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扁食湯三〇元
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  この後がつらかった。日月潭の周辺、二十一号線を走っている時は、雨も其程ではなかったのだが、二十一号線新橫貫公路の信義あたりから土砂降り。信義のセブン・イレブンで三十五元の雨衣を購入。(これすごく丈夫でした)重ね着する。ズボン、靴はびしょ濡れで、もうどうでも良い状態。距離的にまだ半分も来ていないはず。
埔里まで引き返して、一泊することも考えたのだが、先週二泊もしたし、今日のうちに西部まで行かないと、後で余裕が無くなると考え、そのまま走行を続けた。

白いからまだかわいく見える

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  信義鄉同和の町までたどり着いた時、一時的に少し雨が弱まる。何枚か写真を撮る。雨なので、停車も撮影も面倒、ここまで数枚しか撮っていない。
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  そこから先、阿里山鄉の標識があるところまでは、すごく寂しかった。対向車も後ろも前も車、人、バイクは無い。道には道路閉鎖のゲートがいくつもある。「こんな霧の中、私が走行していることは誰も知るまい。ゲート閉められたらどうやって出ればいいのだろう」などと考えながら走っていた。特に和社明隧道から先は、かなり恐かった。辺りは一面真っ白。本当に真っ白だ。バイクは全く道を登らず、時速一〇キロが限界の所もあった。また道は細く荒れていて、ガードが無いところもある。風もまっすぐ走ることが出来ないくらい強い。後で知った事だが、台風が来る度ごとに被害がある場所だった。
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泣きそう……。ここは霧が途切れたところ。
この手前はとどまっていられない程、やばい状態。
対向車が来た時のこと考えると恐くて
写真なんか撮っていられませんでした。

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  夫妻樹まで行くころには道も綺麗になり、雨はまだ降っていたが、「濡れる」だけなので一安心。ここで対向車と漸くすれ違い、手を振りながら大きな歓声をあげられた。私もそれに応える。誰にも会わなかったので非常に嬉しかった。ここから先は、霧も所々となり、雨もさして気にする量では無くなっていた。時間は午後四時前後。ここから台南まで二〇〇キロはあるだろう。
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  石卓の台灣中油で給油。夕方六時、私が最後の客であった。
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嘉義から台南

  石卓の台灣中油から嘉義の街中まで四〇キロ、高度差一二〇〇メートル近くを一気に下る。ここも土砂降りだった。街灯はほぼ無く、トラックは猛スピードで脇を通り抜ける。レンタルバイク屋で借りたヘルメットは半ヘル、シールドが無いので雨が顔中に突き刺さる。地図をひろげる余裕さえ無い状態。

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「標識がある道を走っていれば、方角さえ間違えなければつくはず」と、標識が出る度に一号線の文字を探す。
嘉義の町は意外と大きかった。間違えて十八号線を駅近くまで進んだのだが、十八号線両脇に、赤、白、黄色の袖看板が両脇を流れていた。勿論、どんな店かなんて見ていられない。その時、既に午後八時近く。どこかの駅前の信号で停車していると噴水があり、この雨の中、大量に水が噴き出しているのを見た時は、何ともいえない虚しさがこみ上げてきた。一刻も早く台南に着きたい。

やっとの事で一号線をつかまえた。腕時計のコンパスが指す方角も合っている。道路標識に書かれている地名は大きな町なら解るのだが、小さな町だと覚えていないので、常に方角を確認している。

柳營の台灣中油で給油。

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雨はあがった。雨衣を脱いだ。少しは楽だ。だだっ広いまっすぐな暗い道をひたすら進む。偶に足を投げ出して運転、ホテルに着く前に多少乾いていて欲しい。

永庫火車站辺りで電池が切れた為、GPSのデータは途切れていた。一号線から台南駅にたどり着くのに、少し迷ったが、夜一〇時に光華大飯店に無事チェックイン。一晩、九二〇元。無線LANのアクセスキーの書かれた小紙をもらい五〇三号室へ。荷物を部屋へ置いて、濡れているまま、街に出た。適当にご飯を食べて、ビールでも買って飲んで寝たい。来る時に通った道に店がいっぱい有ったので、そちらに向かう。

光華大飯店。フロントの女性、大変かんじが良かったです。

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部屋。ベッドの方向の写真はネットにたくさん転がっているので
入口側。

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ホテルを左に進み、駅を右手に見ながら直進、暫く行くと、駅の裏側にいける線路をくぐる道路、小東路がある。一号線まで出て、行ったり来たりしたのだが、時間も遅いせいか殆ど営業していない。肉ばかりの店は入りたくない。疲れ切っていたので、コンビニでも良いかとあきらめ、もう一度小東路を駅方向に戻った。その時、右側に客がたかっている店を発見。後日ネットで検索すると『小東路319號無名麵店』と呼ばれていた。

小東路319號無名麵店

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麻醬麵35元。混ぜてしまった後。
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米粉35元
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麻醬麵35元を注文。ほっとした気持ちと相まって美味い。米粉35元追加注文。小菜も販売していて、そちらも人気らしいが、肉の塊(挽肉は好き。だから麺ばかりになってしまいます)が好きではないので注文せず。

台南駅

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台南駅前
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GPSデータ。電池切れで光華大飯店までたどり着いていません。
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』
いつも喧嘩腰な小姐

  花蓮にある國泰銀行花蓮分行に両替をするために行った。なぜだか解らないが、この銀行、マレーシア、ベトナムの人達が多く来店している。まぁ自分も外国人だから一緒なのかも。ここの外匯の小姐が前回同様にいらいらしながら仕事をしている。笑顔は同僚と話す時だけ。客に対しての笑顔は一切ない。
  なぜ、もめているのか解らないが、マレーシア国籍の女性二人が、海外送金を申し込んだところ、門前払いになっていった。理由はよくわからない。その次、ベトナムの女性が、台湾人の友人を連れて窓口に進む。こちらも海外送金だ。最初は台湾人、ベトナム人双方とも余裕の笑顔で窓口にたったのだが、口座の名前が違う、英語で書けと小姐に言われ、撃沈。解らないからというと、誰が知っていると言う。ベトナム人は「社長なら知っている」というと、「なんで社長がここに来ない」とかなんとか。(早口だし、私のレベルも高くないから大体しか聞き取れません)その後、ベトナム人は社長に電話すると小姐が電話をとり、話し始めた。一緒に来た台湾人もあきれ顔。
「本当に面倒。今日、このあとも他の用事でここに来なければいけないのに……」
と嘆いていた。
  次は私の晩だ。
「你好!  」
以前、ノートに書いて見せたページを開き、小姐に見せ説明。
「お願いだ、どうか何も起こらないように」
心の中で願った。

「好!  」

すんなり事がすすんだ。おお、なんてラッキーなんだ。

この小姐、顔は綺麗だ。くしゃみも可愛かった。
「くしゃみだけは可愛いね」って言いたかったが、私の言語力では、拳が飛んできそうなので止めにした。

途中、ベトナム人が再度、私の横に割り込んでくると
「今、彼の処理をしているのだから、後にして!  」とピシャリ。
  もっとも、と言えばもっともだが……恐らく、この小姐、この銀行で有名なはず。

もう一度練り直す

  明日の朝から台東に行く。今度はバイクを五日借りる予定。幾らで借りられるだろうか? 
  理屈から考えると前回は四日で一二〇〇元なのだから、一日三〇〇元、かける日数で一五〇〇元だろう。夜、ぎりぎりに返したいので、閉店間際の午後七時三十分に東林機車へ行った。老闆は不在で代わりにお兄さんがいた。後で聞いた話だが、この人、台中の日本料理屋で十年間、調理をしていたという。日本語が少し話せる。
「こんばんは、今度は五日借りたいのだが、幾らになります?  」
「前回幾らだったの?  」
「前回は四日で一二〇〇元」
  こう返事したのだが、私の発音が悪かったのだろうか、お兄さん暫く考えて
「じゃぁ一〇〇〇元でいいよ!  」
「えっ?  本当に??  四日で一二〇〇元だったんだよ」
「あ~~一日二〇〇元じゃないんだ。わかった。では前回と一緒で一日三〇〇元、五日で一五〇〇元」
「オーケー!  」
  嘘を着くのも嫌なので正直に言ったが、五日で一〇〇〇元もあり得るのだろうか?

  部屋に戻ってきてコースの最終確認と天気予報のチェック。天気予報は曇りのち雨。(あとで台風が来ていた事を知った)まわる予定の場所は台東、墾丁、高雄、台南の四カ所。当然、同じ道は帰りたくない。とすると台南と花蓮の距離が一番ある。台東―花蓮間はおよそ一七〇キロ。しかし山越えが殆ど無く、ほぼ一直線の道路なので、普通に走っていれば四時間程度で到着するだろう。花蓮―台南間は八号線(中央橫貫公路。太魯閣から入って行く道)は先日走ったので、今回は二〇号線(南部橫貫公路)を通りたい。距離は約三三〇キロ。九号線を池上まで南下して、そこから二〇号線へ入る。山越えがあるので相当時間がかかるはずである。その時、ふと思い出した。
「だいたいにして、南部橫貫公路って、現在、通れるのだろうか?  」
  台風の被害が甚大だった地域である。台北でタクシーに乗った時、運転手が愚痴をこぼしていたのを思い出した。
「二年も経っているのに、何も復旧していない。国民党は本当に駄目だ。台北の事しか考えていない」
  m-246GPSロガーを買うきっかけになったサイトがある。この方、以前、レンタルバイクで台湾一周をやってのけた方だ。
「確か今年もすぐ一ヶ月前ぐらいに台湾をバイクで旅した記事があったはずだ。台南と林田山林業の記事があったはずだから、通っているかもしれない」
  思い出して、ブログを開き、記事を探す。すると南部橫貫公路に関する記述があった。
「ああ、通行止めだ」
  これには参った。東から西へ進むルートは宜蘭の方から通るか、屏東方面からぬけるか。あるいは中央橫貫公路を通るしかない。
「しかたがない。もう一度中央橫貫公路を通るか」
  先週通ったばかりのルートを、また通らなければならなくなった。あとは日月潭から、どの方向に進むかを決めなければならない。集集鎮から彰化へぬけるルートか、二十一号線を玉山の方へ向かって走り、阿里山を通過して西部にでるかだ。
「どうせ走るなら山道だろ」 ルートは決まった。およそ四五〇キロの道程である。

この日の食事

花蓮市の民國路と新港街の交差点にある無名店

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メニュー
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扁食湯麵(大)60元

はっきり言って量、多すぎ。
麺二人前あると思います。ご飯がないので
大盛りにしたらと言われ、こうなってしまいました。
伝わりますか、この大きさ。胡椒入れもおおきなものなんですよ。
味は普通かな?
ただいつもお客さんでいっぱいなので
注文したものが悪かったのかもしれません。
辛いタレがあったので、あれを入れると
美味いのかも。私は基本的に
何もいれないで食べています。
いつもいろんな味を混ぜていると、
味が分からなくなるので。


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無名店の昼間の様子
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』
引っ越しの計画

  台南行きの準備をしなければならない。部屋の契約が二十八日まで。大家は何日まででも構わないと言ってくれているが、隣人の五月蠅さがどうにも我慢ならない。台南に行こうと思う。なるべくお金をかけないで移動しようとしているのだが、スーツケースが二つある。一つは衣類、土産。もう一つはパソコンと電子機など。これら荷物が心配でどんな手段で行こうか迷っている。自強號に載せられれば、たとえ時間がかかろうとも、黙って座っていれば良いだけなので楽なのだが。
  来る時は(タロコ号)太魯閣號で来たので、荷物が載せられることは解っている。このタロコ号が彰化まで行くので、そこで普通の自強號に乗り換えといのはどうだろうか。
二十八日の時刻表で調べると一〇八七自強號がもっとも早い電車で花蓮発 十時三五分、彰化には 十四時五二分の到着となっている。所要時間、四時間十七分。そして一〇二一自強號(彰化発 十五時三五分、台南 十七時十一分)に乗り換えれば良い。ただ台鉄の価格がよく分からない。どうも列車によって距離辺りの単価が違うらしい。ということは、乗車する列車ごとに切符を用意しなければならないということらしいのだ。
たとえばA駅からC駅まで行く間にB駅で乗り換えるとする。A-C間は特急列車、B-C間は普通列車に乗る。B駅が今回の彰化站だ。日本ならA駅からC駅までの乗車券とA駅からB駅の特急券があればいいのだが、台湾はA-B間とB-C間をそれぞれ用意しなければならないらしい。
すると、花蓮から彰化までが八五五元、彰化から台南までが三二三元とえらい高い。参考に花蓮―台南間は八一三元(なぜ花蓮から彰化までより安いのか解らず。右回りと左回りの距離の違いなのだろうか)
どうも花蓮から台北までタロコ号で移動し、そこから和欣客運のバスで台南まで向かったほうが良さそう。往復で片道六〇〇元、往復で一一〇〇元となっている。(平日割引があるようだ)花蓮から台北までが四四〇元なので一八八元の差額。移動時間はそれほど変わらない(花蓮―台北二時間六分、台北―台南役四時間)

台東、墾丁ツーリング

  台南に行こうと思う前は、花蓮から台東、墾丁、台南、埔里とバイクでツーリングしようと考えていた。どうしても玉山の近くを走る一八号線と二一号線を走波したい為。しかし、台南に何日か宿泊するのなら、ここから無理して台南まで行かなくても良い。台南でレンタルして玉山と八田與一の銅像を見に行けばいいのだ。東部、最南部は道が入り組んでいないので、簡単に走行できるが、西部はナビ無し、地図無しだときつそう。浮気をせずに一号線だけで走波してしまおうと、当初計画を練ったのだが、やはり日程的に無理がある。また山道を二度通るために天候も気がかりだ。それで再考した結果、台東、墾丁、高雄辺りまで行って帰って来るのが無難だという結論に至った。
 
これからの生活費

  台北の部屋は既に確保した。一ヶ月一万八千元(電気代、エアコン代、ネット代すべて込み)。それに食費と雑費で四〇〇元と見積もって五〇日で二万元。合計で約四万元(約十一万円)最低でも必要ということだ。これに緊急時の出費を一万元と見積もって加算すると五万元あると楽である
現在、手持ちの台湾ドルが二万三千元。それと大家に渡してある押金が八千元ある。押金からエアコン代が差し引かれるので、恐らく戻って来るのは七千元程度だろう。ということは、三万元はあるわけだ。最後に宿泊するつもりでいるホテルはカード決済したとしても、恐らくこの段階で二万元は足りない。これに明後日から予定している台東、墾丁へのツーリング代が考えると八千元はかかると見ている。すると約三万元が足りないと言うことになる。日本へ帰ってからも名古屋から横浜へ戻らなければならないので、そこで金がかかる。来る時はバスできたのだが、帰りぐらいは新幹線で帰りたいと思っているのだけれど。さてどうしたものか。

本日珍しく一枚も写真を撮っていません。
なので料理の写真でもどうぞ♪

のどぐろ
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きんき、あわび、白子等の寄せ鍋
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静かな土曜日

  隣人がいない。とても静かだ。今まで。近所など意識して暮らして来なかった。どちらかというと、こちらが五月蠅かったのかもしれない。反省しなくては。これから横浜に帰ったら、引っ越しをしなければならないのだが、その時に部屋の環境はよく考えなければと感じた。家賃が安いところならば、相応の人々が住んでいるわけだし、町自体もそうであろう。その逆、家賃が高いところも怪しい可能性だってあるだろうし、物価が高いかも知れない。世の中うまく出来ている。
 
午後、花蓮市内まで行った。目的があったわけではない。花蓮林森路を走っている時、登山用品店を思い出した。遊遍天下という店だ。花蓮總醫院附民診處の直ぐそばにある金銀島という建物のアーケード街一階にある。中を覗くと店主の奥さんだろうか、笑顔で挨拶された。店内には様子の良さそうな客が三,四組。街中では多くは見かけない人達がそこにいた。やはり世の中、棲み分けが自然に出来ていると感じる。

このアーケードの中、右側にあります
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この國聯五路、七星集養生館というマッサージ店がある通り。登山用品店を右手にとり、國民七街を越えた先の右側に七星集養生館はある。

七星集養生館(支店です。本店は中華路と中山路の交差点付近にあります)
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前回の旅行の時、マッサージを終え、ホテルに戻る前に『公正包子』にて食事をしようとした。近いはずなのに全く店が見つからなく、歩いているうち、迷子になった場所である。理由は、七星集養生館は二店舗有り、花蓮中華路にあるのが本店、國聯五路にあるのが支店、タクシーの運転手が間違えて支店に連れてきたのだった。この通りに若者が遊べる施設が多く存在しているらしく、夜は若者だらけだ。

途中にあったかわいらしいバイク
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花蓮中山路に戻り駅を背にして花蓮中華路の方向へ進んでいると左側に郵局を見つけた。中正路との交差点にある燦坤の所だ。入口に花蓮郵局夜間郵務服務と書かれている。営業時間が気になって看板の写真を撮って中に入ってみる。手が空いている窓口の人に尋ねた。

「あの、EMSはこちらで出せますか?  」
「どんなもの?  食べる物? それとも書類?  」
「食べ物です。今は持ってきていないのですが、来週の土曜日に来たいと思っています」
「そうですか、それならこの書類を書いて、一緒に持ってきてね」

  良かった。書類も手に入れられた。この窓口のおばさんは、すごく親切だった。営業時間は月曜日から金曜日までが朝八時から午後七時(途中休憩無し)土曜日は午後十二時半から午後四時までの営業。日曜日は休みだと教えてくれた。

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  思い出した。昨日、台北にいるジェームスの親戚に何か買っていこうと、土産を探していた時のこと。街中にある土産屋はどれも麻糬ばかり。なら、どうせ、買うならと曾記麻糬へ行った。その時、「なるべく、軽い物が良いのだが、どれも重さは一緒ですか?  」と若い男の店員に聞いた。彼は言っている意味が分からないと言う。「移動しなければならないから軽いものが良いのです」といっても全く意味を理解してくれない。彼はもう一人の女性店員に、
「俺、わからないの、何言っているのか」と笑っていった。頭に来る。こちらは真剣に言っているのに。
すると、女性店員は
「なんで、あなた解らないの。彼は軽い方が良いって言っているの、重いものは持ち運びづらいから」
すかさず
「どれも一緒の重さなのですか?  」と聡明な方に尋ねた。
「そうです、どれも大体同じ重さ」
「ありがとうございました」と彼女の方にだけ礼を言った。
  確かにこちらの言語力は足りない。申し訳ないと思う。しかし単語自体はあっているのだから、言葉を整理すれば自ずと何が言いたいかが解るはずだ。これは日本人が日本語を使って意思疎通をはかる時だって同じ事。つまり言葉の問題ではないと言うことだ。
さらに言えば、言って、教えて解るくらいなら、そもそも話しが解らないような人間にはなるはずが無い。また、その時まで勉強したいが、する機会を持てなかった者達は、本心は知識を拡げたいのだから、解らなくとも態度が違う。態度が違えば、周囲の人々の対応が違ってくるのだから早晩、かならず進歩する。
つまりは、何かのきっかけで学習意欲が備わらなかった者達は、そのまま歳だけを重ねて大人になってしまう。他と比較して、違う部分がもつ意味がわからない。またはわかろうとしない。因って話しにならないという事態が生じる。

話しを元に戻そう。花蓮中山路を進んで『公正包子』の前を通った。今日は土曜日だと言うに客が少ない。午後四時だったのだが、いつもは客が溢れんばかりにいる。すかさず、自転車を止めて入店。
  肉羹麵三五元と小籠包四つを注文。

肉羹麵
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これは美味い!戴記扁食も好きで、三日に一度は通っているが、ここで食べるのが値段的に言ってもベストの選択だと思う。観光客が現地に着いてホッとし、ビールと一緒につまむといった感覚では無い。腹が減ったから行く、そんな店だ。花蓮にいる間に、通い詰めよう。

なんでカップラーメン??
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公正街付近
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公正包子。二階に機械が見えます。
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M-241、GPSロガ-が壊れた??

  m-241というGPSロガ-を使っている。
(購入した経緯は
Holux M-241。台湾のお店から購入
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  どの地点で写真を撮ったかなど、後で確認できるから重宝している。それと道に迷った時。その時は当然道が解らないから、迷っているのだが、帰ってきてから「どこでどう間違えたのか」を確認できる。
埔里から戻って、パソコンに吸い出そうとすると、電源が入らない。おかしい。電池を抜いてみようとしたところ、充電し終えた後に入れ直した時、プラスとマイナスを入れ間違えていたことがわかった。
電池を再度入れ直し、パソコンに接続。電源は入った。但し、本体にGPSデータがありませんとの表示がでる。何故? 
「ああ、きっとスイッチを入れ忘れたんだ」
かなり落ち込んだ。しかし、無いものはどうしようもない。あきらめいた。昨日、買い物に出かける時、スイッチを入れて行動した。今回は電源が入っているかきちんと確認している。今日、データを保存しようとすると、また記録がないと表示される。
「もしや壊れたか?  」
  部屋の窓辺において作動させ、記録をとるも記録されない。電源は正常に入っている様子。本体設定も変更できる。
「データが壊れているのだろうか?  」
  データを覗きたいのだが、ストレージとしては認識されていないらしく、エクスプローラには表示されない。デバイスマネージャーでは認識されていた。
  せっかくの旅行なのに、記録できないのは残念でならない。もう頭の中は、新しいものを購入する気でいる。花蓮の何処で売っているかをしらべる。ここ花蓮、電子ガジェットを豊富に取りそろえている店が発見できない。なんと表現すればいいのだろう。○○○○カメラや○○○カメラに相当するような店は、全く無く、あるのは郊外大規模店舗のパソコン売り場程度のものしか売られていない。ここに住んでいる人々はどうやって、電子機ガジェットを入手するのだろう?  ネット通販を使っているのだろうか?
  調べても調べても、豊富に電子ガジェットを取りそろえているような店は見つからない。私が持っているm-241は台湾のネット販売で入手した。そのときは登山用品店だったので、花蓮で登山用品店を探した。あるにはあったのだが、売っているのはコンパスと地図だけの様子。
「来週、台東に行くというのに、無いと困るなぁ」
  もう一度、壊れたm-241を手に取ってみる。
「データのフォーマットが出来ればいいのに」
  そういえば本体のログを消していないような気がする。エクスプローラか除けないのなら、ソフトで消去してみたら、データが記録出来るようになるかもしれない。
  二度、三度と本体の記録を消去する。そして電池を入れ、窓辺において記録開始。その後、パソコンに接続して、記録を読み込んでみた。
「おっ、記録がとれている!  」
  単純なことだった。いつも直ぐ慌ててしまう。もっとゆっくり考える癖をつけないといけない。まぁしかしこれで、とりあえず一安心だ。だが、いつ本当に壊れるか解らないのであまり喜ばないようにしておこう。

夜の食事『國香園素食』にて

完全に注文したものを失敗した気がします。
當歸麵線45元素肉燥飯30元
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花蓮市の和平路と民國路の交差点にある店。むちゃくちゃ客がいた。
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この民國路、なかなか流行っている店が多いです。

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さてさて、今まで紹介仕切れていない画像を少し掲載します。

階段がないと入れない入口。防犯の為なのでしょう
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捷運站の構内にある國泰銀行。振り込み、入金が
出来るのはこのように囲われているところだけのようです。
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吉安の檳榔小姐 ナイトバージョン
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日傘バージョン
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サングラスバージョン
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西瓜大王。たしかにショーケースみるとそんな感じ。
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久々に見たブルース・リー

  午後に外出。バイクを返しに行った。交通量が多い通りをなるべく避けて、東林機車までたどり着く。あと三時間ぐらい借りていられる時間が残っていたが、縛られるのが嫌なのでさっさと返却。自転車で細かく走って良さそうな食べ物屋を探そう。

こっちが本物の『炸蛋蔥油餅』みたいです
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んで、こっちがすぐ近くにある『炸彈蔥油餅』
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ちゃんとこうやって書いてある
http://blog.xuite.net/citrate0527/blog/19170613より
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こんなのが店頭にいます……入れるかっつーの!!!!
※上の店とは違いますよ。
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  ところが、これが なかなかない。まぁよく考えてみれば、日本だって店がずらりと並んでいるところでも自分の口に合うところは少ないのだから、似たような現象だ。こうしてみると、やはり台北の方が、粒ぞろいかもしれない。値段に店の賃料が反映されているけれど。
  花蓮高農の前に路、建國路を中央路に向かって進んでいると自強路にぶつかった。そこを左折して和平路との交差点右側に屋台群を発見。

「これが自強夜市なのだろうか」
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   店の多くは開店前。さらにこぎ続けたら、中華路にある踏切の所にでた。今更、花蓮市内まで戻って食事は嫌なので中華路にあるチェーン店『八方雲集』で食事。台北景安に住んでいる時に、客が多くて入れなかった店だ。中には学生達が一組。試しに玉米濃湯と招聘鍋貼,韭菜鍋貼,招聘水餃と頼んでみた。残れば持ち帰れば良い。
  コーンスープは、なかなかいける。あとは普通。焼き手にも因るだろう。ブルース・リーの猛龍過江(ドラゴンへの道)を久々に観た。ブルース・リーの笑顔がいい。

玉米濃湯25元
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台湾で一ヶ月が経過

  台湾にきてから一ヶ月が過ぎた。今後の事を考えると多少不安はある。しかし、これまで四十二年間、毎日無駄の無いように生きてきた。またこのような機会も、そうそうあるわけが無い。とりあえず、あと二ヶ月、楽に生きよう。悔いの無いように。
  今日は花蓮まで戻る。ホテルを七時半に出発。なるべく正午前に武嶺にたどり着きたい。雲がない光景を見てみたい。
  一四号線を登っていく。埔里市内から一四号線へ入る地点から、約十三キロ進んだ所にある新內山加油站で給油(朝六時から営業していると言っていた)清境農場も寄ってみたかったが、未だ開演していなかった。

六時から給油しているといっていた新內山加油站

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上のスタンド以外に、あと二カ所ある。
霧社の所とその上にあるところ。
但し最後のところは営業しているのかどうかわかりません。
写真はとってきました。下の画像がそうです。
営業している感じですね。

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コンビニは下の画像地点とその先の清境農場の所にあります。
その後は天祥まではこれといった店がないです。
※梨山の分岐点にありますが味はどうでしょうね。
見晴花園山莊という看板の前にあるセブンイレブン。
先ほど一番最後だと言ったスタンドの手前です。(10分くらい)
GPSのデータが壊れてしまったので正確な場所がわかりません。

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高度差二八〇〇メートルを五十キロ前後の道のりで登っていく。来る時には長く感じた道だったが、武嶺まで二時間かからずに着いてしまった。写真を撮っていなければもっと速かっただろう。
帰りも二度、交通規制に引っかかった。GPSのデータが無くなってしまったので、詳しい地点はわからないが、埔里から向かってきて嵩山隧道を過ぎたあたりと、天祥の手前である。合計四十分待たされた。

霧社にあったお店。お土産をかう。少し日本語話せました。

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盗撮♪
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道があるのわかりますか??
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ちょっと危険なトンネル嵩山隧道
真っ暗で車一台分ぐらいしか幅がありません。
(トンネル内に二カ所ぐらい、対向車を交わす場所があったと思う)

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交通規制で待たされています。
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トンネル
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八号線の交通事情

  自分が走ったことのある所だけの感想である。全ての台湾に当てはまるかどうか解らないが雑感を少し書こう。
  街中で左折優先になってしまうのは前にも話した。だから、自分が左折する時もそのつもりで突っ込んでいった方が交通の波に乗れるような気がする。二段階右折しなければならないところは、待つところがあるので、それもわかりやすいと思う(というより二段階右折したくなるところに、待つ場所がある)
  一般道にはバイクと自転車の優先レーンが右側にある。その左側に走っている車が右折の時が恐い。乗用車なら車間を開けていれば、まだ大丈夫なのだが、トラックが猛スピードで追い抜いてきて右側に曲がる時は叫びたくなる。
  乗用車も基本的に車間距離をとらない人が多い。落ち着いた高級車に乗っている人々は、気持ちに余裕があるのか、おとなしい運転をするのだが、マッドマックス(古いな~)に出てくるような車に乗っている人々は、レースさながらの運転だ。車間距離をとるという概念は無く、「命とったろか!  」という感じ。
  山道等の道が細く、曲がりくねっている路は非常にやばい。危険を感じることが頻繁にある。中央線はあって無いようなものである。対向車はお構いなしではみ出してくる。乗用車の後ろを走って運転を見ていると、ライン取りがめちゃくちゃ。カーブ外側にいけるところまで直線に進んで行き、そこで減速、方向を変えて出口を見ながら進んで行けば良いのに、彼らのライン取りは「内、ライン越え、ライン越え」速度も「スローイン・ファーストアウト」ではなく「ファーストイン・ファーストアウト・制御不能」という様子。昔、ヤビツ峠や道志村などを走った時は、対向車線の車に迷惑にならないよう、左側の白線を踏みながら走ったものである。(当然、歩行者には気をつけながら)
  また台湾はカーブに逆バンクが多い気がする。普通の明るい路なら、路面の荒れ具合を見ながら走っているので、平気なのだが、真っ暗なトンネル内のカーブでこれだと正直、びびる。暗いのではっとした瞬間、外側を見てしまうと、バイクは放り出される勢いで膨らんでしまうのだ。
  それと信号。一般道の直線なら、気にせず、先に行かせばいいのだが、路が細いところだと、追い越させるのに手間取る。後ろが続いているからだ。信号が青になると、一般的な運転手は狂ったように前に出たがる。スリップストリームに入るように接近してきて、映画『激突』に出てくる場面となるのだ。これが山道だと、あおられまくり状態に。きっと彼らは、走っているうちに、どんどんアドレナリンが分泌され、赤い布を見た牛状態と化してしまうのだろう。
  もうひとつ。追い越し方がまったく理解できない。直線で抜くのなら、まだ解る。しかし一般的な彼らは先の見えないカーブで追い越しをかける。前の車が意地をはると、チキンレース状態だ。何が楽しくてああなるのか、さっぱりわからん。あれでは事故も起こる。

  帰りは七星潭を通って帰って来た。ほのぼのとしていて、良い雰囲気だ。来週は玉山の近くを走る一八号線と二一号線を走波したい。

花蓮の飛行場近くで見かけた墓地

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こっそり撮影
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ちょっと泣きそうな鯨
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花蓮漁港
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そこにあるお店
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帰りにご飯を食べたところ。國香園素食
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注文しすぎ。咖哩飯55元幹米粉35元
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夏なのでサングラスをかけていました^^
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以前の写真
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日月潭

  日月潭。ガイドブックで見たものの、それほど見所があるようには思えなかった。周囲も四〇キロ程である。ガイドブックにのる地図には縮尺が書いていない。ホテルのフロントの男性に、

「ここから日月潭までどのくらい時間がかかりますか?   」と聞いた。
「何で行いきますか?  」
「バイクで行きます」
「バイクなら三〇分で着くよ」

ホテルを朝七時に出た。天気は快晴。
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お墓。気持ちよさそう。
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  昨日の雨の降り方を見ていると、今日も午後になると雨が降るだろう。道を頭にたたき入れ出発。男性が言ったとおり、三十分程で日月潭に到着。ガイドブックには偏った情報しか掲載されておらず、役に立たない。やはり安物買いは銭を無駄にする。道路脇にある案内標識と看板だけを頼りに湖外周道路を走行。眼について容易に行けるところだけ見学。しかし、埔里に着いてから、色々調べようとしていたので、見学していても全くピンと来ない。

21号線を進んできた時にぶつかるところ。ここが日月潭
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右側通行なので左に曲がりました。
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土産屋。えっわかるって?
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意味が分かる人は教えて下さい↓
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文武廟
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ロープウェイ乗り場。日月潭もうかってまんな!
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台湾名物、黒いナマケモノ
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  伊達邵に着いた。土産屋やホテルが多くあるところ。偶にはホテルで食べようかと思ったが、すごく高く断念。いつも五〇元の麺を食べている物には踏み込めない価格であった。
  飯も食べなきゃ、土産も買わない者にとって、観光地ですることは少ない。
ましてタダで見学できて、おもろい場所がわからない。

伊達邵
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店番けん♪
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慈恩塔への入口。もちろんここまで。
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玄光寺.ここは階段が少ないと書いてあったので登った。
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本当に天気が良い。
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光と影<(_ _)>
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なんだったか忘れた。でもやはりもうかってまんな!てな感じ!
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水は綺麗です。
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  もと入ってきた二一号線に戻り、埔里へ向かう。まだ時間はある。
「もう一度来ればいい。次は霧社へ行こう」

霧社

  霧社事件について、埔里にくる前に少しだけ読んだ。詳細は皆が調べれば済むことなので割愛するが、埔里より手前にあったはずなのに、場所が解らなかった。途中までは標識に書かれていたので、
「もうそろそろなんだろうな」とバイクを走らせていると突然、標識が消えた。その時は眠気
と雨が降りそうだったので、探さなかった。
埔里市内を通り過ぎ、一四号線を進んで行く。一度通った場所なのでペースは自然と上がる。

Hakoune Onsen
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碧湖の脇を走る、奧萬大國家森林遊樂區につながる道の入り口に案内板を発見。その中に霧社があった。

ちょっと解りづらいが、右一番奥を進んで行くと大安路。
碧湖と奧萬大つながる路。左に行けば霧社。
ここを曲がって直ぐにスタンド有り。
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ただスタンドで給油する人多し。
やはり下の新內山加油站がいいかも

新內山加油站
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案内板その一
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案内板その二 あきらかに縮尺があっていない。
だいいち、奧萬大、書いてあるほど単調なみちではありません。
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「なんだ、あそこがそうだったのか」
その案内板から一キロと離れていない道の両脇に商店、コンビニ、食堂が並んでいる場所があったのを覚えている。消防署もあったような気がした。
  ひとまず、そこを通り過ぎ春陽溫泉などがある一四号線を入って行くことにした。景色はそれなりにいいのだろうが、なにせ、武嶺の絶景を目にしてしまっているので、普通の山の景色にしか見えない。ずっと奥まで進んでいくと榮華という場所に廬山溫泉郷がある。ホテルが五軒以上はあっただろう。水着をもってくるのを忘れたし、雨が降る前に市内に戻りたい。バイクで見学だけして戻る。そういえば、ここで台湾に来て初めて客引きにあった。バイクに乗ってキョロキョロしていると、座っていた男性が急に立ち上がり
「温泉にいかないか」
といってパンフレットを差し出した。
「いや、見ているだけだ、ありがとう」というと男の形相が殴りかからんばかりに変化した。相手にしている暇は無い。さっさと先を急ぐ。
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  先ほどの繁華街まで戻って昼食。『丫哥哥』と言う店に入る。この店、傾斜地に作られているらしく、奥に進むとテーブルの者が自然に移動してしまうほど傾いている。日に焼けきった屈強な男達が食事を終え、退店するところだ。
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香菇湯麵70元蛋炒飯60元。注文しすぎです。
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とにかく野菜が食べたい。こちらに来てから餃子,扁食,小籠包と食事は肉ばかり。魚類も好きではないから、注文するとどうしても偏ってしまう。おまけに高い店に行かないので、メニューは大体同じ。
  店頭に椎茸が置いてある。美味そうだ。香菇湯麵70元蛋炒飯60元を注文。量が解らないし、「後は?  」と聞かれると、つい追加してしまう。
  味はまあまあ。空腹という調味料が一役賀っているので、美味く感じてしまうのかもしれない。この店のお姉さん、一人で手際よく調理しているのだが、手際が見事。働いている女性とはかっこいい。実際、この女性、とても美人。怒られそうなので写真を撮れなかったのが正面の写真を撮れなかったのが残念である。
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奧萬大國家森林遊樂區

  先ほどの案内看板まで戻り、奧萬大につながる道を入ってみた。道はやはり退屈極まりない。ただ、山道を走ることに楽しみを感じるのなら、それなりに満足はできる。一〇キロ進み、親愛國小萬大分校を過ぎると道が二股になる。そこを左折すると奧萬大國家森林遊樂區がある。この道、崖は崩れている、大きな水たまりがある、砂利だらけの箇所があるなど、整備された道とはいえない状況が続く。
  乗用車が、不安げに走行していたので追い抜いた。二股から更に一〇キロ進んだ所に奧萬大國家森林遊樂區があった。立派なゲートが有り、何か書いてある。よく見ると入場料が撮られるようだ。祝祭日が二〇〇元、平日が一五〇元となっている。(ネットで調べると半票が一〇〇元となっている。半日券の事なのだろうか)冗談じゃ無い、こんなところでそんな金は払えない。Uターンして戻ろうとすると、“不安げな車”もUターンして戻って行った。それも猛スピードで。
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むちゃくちゃ来る路に看板があったにもかかわらず、しまっていたお店。
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冗談に見えない看板
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この写真を撮るために小一時間走ってしまった。
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蘇媽媽湯圓

  雨が降りそうなのでホテルへ戻り昼寝。事実、埔里市内への入り口でジャカジャカ降ってきた。雨があまりにも多い。近くの文具店で雨具を購入。一五元。
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  夜、街中へ出かけた。何も解らないのでせめて、街中でも走り回ろうと思ったのだ。町はそれほど大きくなく、また道も単純でわかりやすい。

埔里の黄昏時
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  渦巻くように走り、次第にその輪を広げていった。一軒、手際の良い女性達が、次々と客をこなしている店を見つけた。店内も綺麗だし、客層も良い。あまりに混んでいたので、一度は写真だけ撮り、通り過ぎたのだが、並んでも食べる価値ありと直感的に判断し、戻る。扁食湯30元と肉燥乾麵30元を注文。この店はあたりだ。美味い!やはりニンニクが効いている。そして安い!個人的な感想としては戴記扁食と並ぶぐらい美味い!こちらのワンタンのミッコ(中身)が少ないのだが、下味がちゃんとついているし、何より食べやすい大きさ。肉燥乾麵の麺がまたシコシコしているのに歯切れが良い。もう一碗食べたかったのだが、混んでいるのであきらめる。もう一度必ず来ると決心する。
『蘇媽媽湯圓』
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  ホテルに戻り、香港映画を観た。エリック・ツァン、アンソニー・ウォンが出ていた。題名はわからない。早く寝ないと明日の運転に差し支えると思いながらも最後まで見てしまった。

おまけ

天一大飯店は一所懸命改装していました。
価格がかわるかもしれませんね。
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GPSデータ
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

太魯閣の奥に本当の魅力あり

   六時半、部屋を出る。南濱公園から海岸線を通り、以前泊まった洄瀾客棧の前を通る。ホテルの立地は不便であるが、改めて景色の良い場所にあるものだと感じた。
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前回の様子は
こちら
 特にホテルから七星潭へ向かう道の朝焼けは最高である。そのまま道なりに進み七星潭風景區方面へ。台湾は本当に釣りをしている人が多い。釣りをしているのを観ると、なんだか心が落ち着く。
  花蓮飛行場の横の道を進む。写真を撮りたくてしょうがない。九号線に入り、一路太魯閣を目指す。この太魯閣へ続く道、麻糬の店がやたらとある。どの店もおじさんが手招きしている絵か写真の看板が設置されている。それほど売れるのだろうか?  見た感じでは客がいる気配はないのだが……

  太魯閣の入口の門まで来た。大型バイクのライダー五人が東西橫貫公路牌樓の下で記念撮影をしている。
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ライダーの格好、装備を見ていると日本となんら変わらない。
  平日のせいか、観光バス、観光客ともに少ない。時間が早いせいもあるだろう。
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天祥に着いたのは八時半。東西橫貫公路牌樓から約三〇分でたどり着く。大型バイクならあっという間だろう。この日、天祥から先は通行規制されていた。

通行開始をまつ人々
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 きちんとした看板があったので、ひょっとしたら前回普通に通れたのは祝日だったからかもしれない。三十分待たされた。
  天祥から先が非常に長い道のりだった。距離的にはたいした事ないのだが、台湾公道の中で、標高が一番高い武嶺が途中にある。標高は三二七五メートル。それを海の直ぐ近くから登り、また埔里まで(埔里市內の標高は約四六〇メートル)
  山の頂上付近ではスクーターが思ったように走らない。きっと空気が薄くなっている為。豁然亭があるところから俄然景色が良くなっていく。

豁然亭
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見事な光景だ。天気にも恵まれた。詳しい地名は知らないが、グーグルマップにある翠綠神木というところを五キロ程進んだ場所で、喜んで写真をとっている最中、近くにいた夫婦の観光客に話しかけられた。
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「花蓮からきたのかい?  」
「はい。これから埔里まで行きます。あそこに見える山、綺麗ですね」
「埔里に向かうなら君もあそこを通るよ」
「そうなんですか!おー楽しみだ!」
「一人で来たのかい?  すごいな~」
「この先にスタンドはありますか?  」
「ああ、ここから二キロ先ぐらいにあるよ」
「ありがとうございます。再見!  」

  スタンドは八キロの先にあった。關原という所にスタンドがある。

關原の加油站。花蓮市内に比べ無鉛95が0.1元高い
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上の写真を過ぎると下の写真の分岐点に出る。
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写真には写っていないが、この右側に八号線、梨山方面の道がある。
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このスタンドの手前五キロぐらいが少し下りになる。といっても高度二二〇〇メートル以上の世界での一〇〇メートルである。この後一〇キロの間に一〇〇〇メートルを登っていく。スクーターが速く走るわけが無い。
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  合歡山管理站のある場所から少し言ったところには、道端にたくさんの車が停車し、多くの観光客に出くわした。天祥までの景色もよいが、絶景を見たいのならここまで来るべきだと思う。観光バス若しくはタクシーのチャーターでも来られるだろうが、やはりバイクをお薦めする。視界全体に広がる木々、雲、山々は車内から見たものとは異なる。

合歡山管理站
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行きの時は正午近く。雲が立ちこめていた。
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武嶺
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  ここから先、埔里まではどこからやってくるのか解らないが、キャベツトラックがたくさん下って行く。それも埔里に向かった日は、武嶺付近に濃い霧が出ていて、一〇メートル先も見えない状態。また道も細く逃げ場が無い。霧が晴れるまで、車間が空くと急いで前の車に追いつき、ゆっくりついて行く事の繰り返しだった。
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人が歩いているの解りますかね。
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キャベツトラック(写真は埔里から戻って来る時の物です)
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  武嶺から霧社まではあっという間だ。霧社から埔里市内までも一時間はかからない。
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碧湖
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清境農場
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埔里市内へ行くには下の写真の二股を左側に進みます。
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月貸しもやっている『東峰大旅社』
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  調べておいたホテルを何軒かまわって、ネット接続出来るところを探そうと思ったのだが、空が暗くなってきたので、天一大飯店に入り、一泊一〇〇〇元でチェックイン。

天一大飯店の泊まった部屋
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  何泊になるか解らなかったので小さなスーツケースをステップに載っけて持ってきた。中身は衣服、パソコン、貴重品。なんとなく部屋にそのまま置いてくるのが嫌だった。それを部屋に置き、再び外出。近くをうろつき、店員が良さそうな所に入った。店の名は『老闆餃子館』。適当に頼み食べ終わると、雨が激しく降ってきた。とてもバイクに乗れる状況では無い。何もしないで座っていると気まずいのでジュースを購入。何とはなしにテレビのニュースを見つめる。最近、台湾では少年の非行化が加速している様子。あらゆる場所で少年犯罪が起こっている。確かに、花蓮でも羅東でも、落ち着きの無い少年達をよく見かける。台北でジェームスの友人達と飲んでいる時、その中の一人がこう言っていた。
「日本の若者も我慢が足らず、苦労を知らず、自分の程度さえも解らないのが増えているというが、ここ台湾も一緒。勉強はせず、努力などしたいとは思わず、楽してお金を手に入れる手段だけを夢見ている」
  店内には私一人。居た堪れなくなり店の外にでようとすると
「この雨の中、どうやってスクーターに乗るの?  うちは休憩時間ないから中で止むまで座っていれば良い。三十分もすれば止むだろうから」と、店員の一人が言ってくれた。
  暫く座ってテレビを見ていると、空が明るくなりだし、雨足が弱まってきた。ホテルまではバイクで五分もかからない。
「そろそろ行きます。ありがとうございます」
「左曲がって直ぐの所に合羽が売っているから買ったらいいよ」
「いや、ホテルが近いので。それより本屋さんはこの近くにありますか?  」
  店員に本屋の位置を聞き、店を出た。感じの良い店だった。

老闆餃子館
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肉燥飯
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榨菜肉絲麵
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韭菜水餃と高麗菜水餃
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  言われた場所に行ったのだが、見つからず。(後日通った時に発見した)また雨がジャバジャバと降り出したので、急いでホテルへ戻る。するとホテルの直ぐ近くに文具屋があった。ネットにつなげられないのでガイドブックを購入。ホテルに戻り、明日巡るコースを考えることにした。
  外は土砂降り。出かけられないし、出かけたくない。コースはあっという間に決定し、時間をもてあます。ホテルは改装間近なのか、瓦礫と新しい家具がフロント近くにたくさん置かれていた。今月二十八日、大陸のから自由旅行の客が解禁される。(北京,上海,廈門のみ)それに間に合わせるように急いでいるのだろうか。
  暇なのでテレビをつけた。ニュースは相変わらす、残酷なニュースばかり放映している。(日本も同じであるが)先日、台中でバスが燃やされた。詐欺団の報復とだと言っていた。

おまけ

夜お腹が空いて食べに行った。ホテル周辺にはぜ~~~んぜん人がいない。
やっている店も少し。『四海游龍』と言うところで食事。耐えられる味。
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m-241のGPSデータ
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』



価値観

  こちら(台湾)の価値観で考え出すと、一〇〇元の違いが大きく感じるようになる。明日から日月潭に行こうと考えているのだが、何処に泊まろうか悩んでいる。
  三泊して一日二〇〇〇元使ったとすれば、六〇〇〇元。それにバイクのレンタル代、ガソリン代、そのほか雑費を足すと、八〇〇〇元ぐらいになる。そして今、借りている部屋が一ヶ月八〇〇〇元である。どう考えても贅沢しているような気がする。日本円で考えれば、飲みに行くより余程ましな金の使い方なのだが。

レンタル料をまけてもらう

  あれやこれやと考えていてもしょうがない。午後、少し涼しくなってから、東林機車に向かった。借りてしまえば後戻りできまい。
  老闆が外にいたので、声をかけた。
「お。また借りたいのか?  」
  覚えていてくれた。すかさず
「四日借りたい。一三〇〇元で駄目か?  」と聞くと
「一二〇〇元でオーケーだ」と言ってくれた。
  必要な書類に書き込み終えると、ヘルメットを選べと言われる。あまり合うのが無いので悩んでいると、綺麗な女の子が新しいヘルメットを後ろから渡してくれた。
  気さくなお兄さんが
「こんど日本語教えてね」と言いながらバイクの説明をしてくれた。きっと老闆の息子だろう。良いバイク屋さんに縁があったものだ。やはりネットは便利。
  前回借りたスクーターが良かったのだが、今回は違うものになってしまった。シート下のスペースがやや狭い。ガソリンを満タンにした時も、若干タンクが小さいような気がした。しかし一二五ccを一日三〇〇元で借りられたのだから、文句は言うまい。

※あとで気がついたのだが、もしかしたら、借りたバイク、一日三五〇元のバイクかもしれない。タイヤの山があってエンジン調子よければ、それでOKですがね。

隣の子

  隣の学生は宜蘭の出身。前にも話した。彼は毎週末、台北か宜蘭に友達に会いに行っている。スクーターを駐車場に止めていると、ちょうど彼が帰ってきた。
  「晚安!  」
  隣人だ。気まずくなると面倒。声をかけた。前回の事を少しは気にしているらしく、一所懸命言葉を選びながら話している。思ったよりは良い子なのかもしれない。
「あとで友達がくるから、一緒に話さないか?  」
  ここで断れる訳がないので、承諾。後で彼の部屋へ行くと言った。
  暫くして、友達が隣の部屋のドアを叩く音がした。私もそれに続き隣の部屋へ訪問した。
  この友達、名を威誠という。聞けば、お母さんは川崎にいるという。日本にも短期で留学したことがあると言っていた。おじいさん、おばあさんも日本語の教育を受けている。なかなか頭が良い子で、一時間ぐらいは話しただろうか。ひらがな、カタカナが書ける。日本語を聞く分には問題ないようだ。
  威誠は先に出て行った。あとでまた戻ってくると言う。暫く隣の子と話す。頭の傷は、病気で切り開いたという。生い立ちを聞いたのだが、恵まれない境遇で育ったらしい。苦労したとは言っていないが、話しに登場する友達が、あまり良い種の人間ではない。簡単にいえば悪さを自慢するような話だ。この手の話題、日本でもあまり好きではない。早めに辞したかったが、本人未だ十六歳、一所懸命、自分にとって得意な話しをしているかと思うと、少々気が引けた。キリの良いところまで聞いて部屋に戻った。     
考えたほど悪い子でもなさそうだ。まぁあくまでも想像よりと言うことだが。彼の観てきた世界が偏っているだけの話。
  明日から日月潭に滞在する。毎日、実に刺激がある。そして反省の連続である。


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当たっている……ちなみ12位です。
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』


  わたしが借りている部屋は吉安黃昏市場のすぐ近く。台湾は何処にいってもそうなのだろうが、ここ吉安はやたらに犬が多い。飼われているのは半数ぐらいだろうか。少し路地に入ると犬が必ずと言っていいほど飛び出してきて、吠えまくる。夜など真っ黒い犬が急に飛び出してくるので、何度もぶつかりそうになった。
  部屋は五階にあり、その上、屋上が洗濯機置き場になっている。先日、玉里に行って帰って来た日、シャワーを浴び、服を着替え屋上に洗濯をしに登った。階段から外へ出て洗濯機まで十メートルぐらいだろうか。歩いていると、黒い影が猛スピードで走り寄って来て、背後で停まった。振り向くと、大きな大きな犬が一匹そこにいた。
「な、なんなんだ、こいつは!  」
慌てず、次第に眼をそらし、知らぬふりを決め込むと、屋上にある池に入り水浴びを始めた。駈け出すと犬が追いかけてくるので、ゆっくりと階段降り口に向かう。だんだん犬が寄ってきているのが、犬の息づかいで分かる。
「よし、逃げるぞ!  」
  降り口より少し離れた所から、勢いよく駈け出した。階段を駆け下り踊り場で振り向くと、犬が階段降り口まで追いかけてきていた。犬はなかなか階段を下りられない。
  洗濯が終わる頃、洗い終えた服を取りに上がると、犬がまだそこにいる。外は真っ暗だ。気味が悪い。大体にして、なんで犬がこんな所にいるのかが全くわからない。日本でもあり得ることなのだろうか。もしかしたら日本の保健所はものすごく優秀なのかもしれない。
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お願いだから守ってください
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無い物ねだり

  今は自由でやりたいことができるはずなのだが、時折つまらなく感じる。あんなに欲しかった自分の時間も、やりたいことがありすぎて、何から手をつけて良いのか悩む。結局、その段取りを考えていることが苦痛になる。考えなければ済むことなのだが、性分なのだろうか、なかなか出来ない。以前は段取りが楽しかったのに、もう厭きてしまったのかもしれない。何をやるにしても厭きるのが、早すぎる。困ったものだ。よくも同じ仕事を二十三年続けられたと思う。天職だったのだろう。
  結局、人間、無い物ねだりなのかもしれない。自由が無い時は自由を欲しがるが、ひとたび、自由を手にしてしまえば、拘束されていたことに懐かしささえ覚え始める。子供の頃、毎日食べさせられ嫌いだった物が、大人になると、何となく懐かしくもなる。人嫌いだったはずなのに、いざ一人になってみれば、いろいろな顔が思い浮かんでくる。実に身勝手である。
 
  器用に行きようと思うあまり、事物を注意深く見過ぎてくたびれる。では、反対にいいかげんに事を進められるかというと、それができない。バランス良く活きていくためにも、多少は考えなければならないのだから、実にややこしい。
  二晩続けて映画を観た。黒澤明の『生きる』と『火垂るの墓』だ。映画の内容が、この文章をかかせたのだろうか。よくわからない。


台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

地震

今朝、地震で目が覚めた。地震がここまで追いかけてくるとは。聯合新聞網によれば、今朝九時二十五分に花蓮南方四八・六キロの外洋、震源の深さ二八キロ、マグニチュードは五・二と発表されている。花蓮の南方四八キロって真南なら陸地に近いと思うのだが。私の住んでいる吉安から南へ三〇キロほどの所に磯崎という場所がある。そこで震度四だったという。ここもかなり揺れた。もっとも心配したところで、どうにかなることではないけれど。

昼寝

  完全にだらけっぱなし。暑い。本日台湾の最高気温は三八・八度。焦げそうである。隣人が学校から帰ってくるまで昼寝。寝ている間も小さな揺れが何回かあったような気がする。
  午後七時頃、隣人に気づかれないように、そっとドアを開ける。廊下が真っ暗だ。今日は金曜日、学生達は夜市に行った様子。安心して、階段を下りる。中華路と花蓮市中山路との交差点にパナソニックの看板がある。そこに時間と気温が表示されるのだが三二度となっていた。いつもの『十一街碳烤』で食事。暑すぎだ、何もする気にならない。
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『液香扁食』早々と閉店
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夜の中華路
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』



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