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晴れた日に来たかった

  ここは九份より断然いい。趣がある。観光客が雨だから少ないのか、もともとこの駅に来る観光客がすくないのかはわからない。とにかく観光客が少ないのは、私としてはありがたい。

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観光地点が点在している。雨の中、全部は見きれない。あきらめて、またの楽しみにとっておく事にする。降車地点から橋を渡り、駅前の商店街を通る。といって も十数件ぐらいしかないと思う。十字路を右に曲がってまっすぐ行くと、駅がある。時刻表をみると一時間に一本ぐらいの割合で上下線が通るようだ。晴れた日 に来たかった。旧市街も味があるし、そこで生活している人も、素朴でいい。

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  下りの列車が来た。後ろ髪を引かれる思いで乗車した。どこから来たのか、上り線がくると人の一群がやってきた。殆ど香港人の観光客であった。
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  無人駅だったので、車掌から切符を買う。どこから乗車して、どこまで行くのかを伝えるだけだ。私は平溪から瑞芳まで購入。二七元。ついでに話せば殆どの観光客は一日周遊券を購入するらしい。そのほうが安いようだ。
 上り線で平溪から一つ目の駅は十分站。降車して周囲を散策したかったのだが、雨足が強まってきている。これであと一時間、次の列車を待つのは苦痛。暫しドアが開いたまま停車していたので、何枚か写真を撮り、乗り直した。

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  瑞芳まで一時間弱。台北までの列車に乗り換えるため、ホームの階段を下る。台北まで區間車で帰ることにした。時間はこちらも一時間弱、値段は四九元。各駅停車である。

列車が来るまで、時間がある。改札がホームにあるため、切符があれば出入りは自由。切符がなければ降車したとき困るだろうってことらしい。
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  月台で駅弁を買った。英記瑞芳礦工月台便當というものだ。六〇元だったか。味はそこそこ。といっても町中のくだらないものを食べるのなら、この方がまし。量もたっぷりある。もし、行く機会があれば、食べてみたらいい。そこそことはいったが、間違いなく不味くは無い。
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 思ったことがある。普段、台湾に来たときはタクシーで移動、列車は、急行、高鐵、それに飛行機で移動しているわけだ。今回の台湾滞在は時間にかなり余裕がある。だから最安の方法で移動している。する と、今まで見えなかった台湾が少し見えた。それは、低所得層の人々、低賃金労働者、入れ墨を入れた者等、このような移動方法だと出くわす場面が多 い。

卑下しているわけではない。ただ、いつも都会の台北ばかりにいてはわからないと言いたいだけ。日本だって同じだ。銀座、赤 坂、六本木などにいれば、そんな輩に出会うことは、希であるだろうが、そこから少し離れれば必ずいる。横浜だって西口にいれば、見かけないような人々も、 同じ横浜、かつての中心、伊勢佐木町に来ればやたらといる。
  住む場所、集まる場所、活動する場所。それぞれ所得という垣根で線引きされている。今まで見ることが無かったということ は、その垣根の線引きがはっきりしているということ。例えが悪いが動物だってそうだ。お互いの生活範囲は浸食しないようなルールになっている。もし商売を やるのなら、そこを間違えてはいけないということだ。お互いの価値観は違いすぎる。

今夜も呷霸牛肉麵へ寄る。昼の餛飩湯麵から何も食べていない。榨菜肉絲麵四五元、火腿蛋炒飯六〇元をそれぞれ頼んだ。おばちゃんに
「これはスープじゃないぞ、麺が入っているんだぞ!二つもくうのか?  」
と台湾語でまくし立てられた。もちろん台湾語は分からない。その後、娘が中国語で説明してくれた。

「大丈夫、二つお願いします」

  もしかしたら空腹の時ばかり来るから、美味しいのかもしれない。
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

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木柵站からバスで平溪 

 
花蓮から未だ連絡が無い。なぜだろうかと考えた。
「もしかしたら、連絡の仕方がまずかったのでは? 
  もう一度五九一房屋交易のサイトへいってみた。とりあえず註冊をクリック。会員登録を済ます。それから登入、ログインしてもう一度、掲載されているページを表示。下の伝言板のところに書き込んだ。これで駄目ならあきらめよう。 

  部屋でじっとしているのも時間の無駄だし、腹も空いてきた。出かけよう。何処に行こうか迷う。市内にある有名なところは恐らく半分くらいは行った。それに近場は行こうと思えばいつでもいける。 

「そうだ基隆に行って見るか」 

 

  ジミー達と行くはずだった基隆だ。さっそく基隆のどこに、観光スポットがあるのか調べ、道順を決めるために、ネットで情報収集。本当に世の中、便利になったものだ。あっという間に情報がひろえる。一昔前は誰かに聞くか、ガイドを雇うか、若しくは本屋に行くしか方法がない。それが、今はパソコンさえあれば、どんな情報だって瞬時にして探せる。先人達が競って情報を提供してくれている。こちら側、情報を求めている者は、収集する手立てと情報の正誤を見極める力さえあればいい。 

 

 基隆の見所はかなり点在していることが解った。観光地だ、きっとバスがあるだろう。

 「基隆まではどうやっていくか。バスがいいか?  それとも台鐵か…… 」

 

と、考えている時、ふとジミーの言葉を思い出した。

瑞芳まで切符を買うように! 
   なぜ瑞芳だったのだろうか? 
   ひょっとしたら瑞芳からバスで北の方へ一旦向かい、それから南下してくる予定だったのではないだろうか? 

 

  位置関係を調べるため、グーグルマップを開く。すると、南東の方角に鉄道の支線があるのを発見。瑞芳から出ている。(平溪八堵からも出ています)

 

  「もしかしたら、これに乗せたかったのではないだろうか? 

 

  勝手な想像で今度はその支線を調べる。平溪線といって地元では、結構有名なところらしい。数ある駅の中でも十分站という駅が有名で、滝があるらしい。

  行き方としては、瑞芳,八堵まで台鐵で行って、乗り換える方法と、バスで菁桐站瑞芳,八堵方面から来たとき平溪線の終点)まで行って、瑞芳方面へ下る方法だ。 

 

  もちろん、往復はつまらないだろう。バスだ。バスは捷運木柵站から出ている。これは簡単だ。必要なものをバッグに放り込み部屋をでた。

 

    駅に着き、案内板に目を向ける。確かにネットに書いてあったとおり、十六番と書いてあるところから出ている。乗り場はAという場所だ。改札を出て左に行く。タクシー溜まりがあるのでそれを超えると大きな道、木柵路がある。最初は手前側の停留所にでている案内板を一所懸命みた。無い。というか、二桁の数字なんて書いていない。みんな三桁以上、若しくは漢字と数字の組み合わせだ。

 

  道路反対側に視線を向けた。向こうにも停留所がある。行ってみよう。

 

  二つある案内板に複数の路線が貼り付けてある。それらしきものは一つ。ただ、その時、私は一番終点の駅、つまり菁桐站に行くことしか頭になかった。平溪という名が出てこなかったのだ。
「とりあえず聞こう。聞いたほうが速い」

   ところが周囲に誰もいない。腹も空いていたので、停留所前の店『巧軒』と書かれている店に入った。餛飩湯麵を注文する。別にこちらに来て急にワンタンが好きだったわけではなく、昔から好きだ。ここのワンタンはもしかしたら牛肉、豚肉の類ではないかもしれない。素朴な味だが、都会で食べる物より余程美味い
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「ここに行きたいのだけれど、どうすれば行けますか? 
  手が空いた折りを見計らい、料理を作っていたおばさんに聞いてみた。

「一〇七六番に乗れば行けるよ」
「どのくらい時間がかかる? 
「一時間ぐらいかかると思う。遠い遠いとこだよ」
「さっきその路線図は見たのだが、何処で降りればいいかわからないのだが…… 」
「あたしだってわからないよ、この辺じゃない」
と、言って停留所をここからここまでというように指でなぞった。それは俺も解る。路線の上に平溪って大きく書いてあるから。
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  仕方なく、そこでトイレを借り、もう一度駅に戻って聞いてみた。一〇七六までの回答は一緒。そして答えは
「遠いとこだよ、駅は解らない」
との、にべもない返事。

 

 「まぁいい。とにかくその一〇七六の台北客運のバスに乗れば、行くだろう。もし、通り過ぎたら戻れば良いだけだ。まだ午後三時前。なんとかなる。」

 

    それから暫くしてバスが来たので、手を挙げて乗り込んだ。乗客は数えるほど。古いバスではあるが、悠遊卡が使える。先に乗車した人をまねて、乗車時にカードをかざした。
  けっこう揺れる。どんどん山奥へと進んでいく。次は何処との案内もない。乗客は自分が降りたい場所近くの停留所でストップボタンを押している。

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「たしか一時間ぐらいかかるって言っていたから、まだ平気だ。機会を見つけて何処でおりたいか伝えよう」

  路線図に書かれていた、停留所は「ここを通るぞ!  」程度のものなのかもしれない。やたら、たくさん書いてあった。 

  このバスの運転手、反対車線に知り合いがいれば、雨だというのに窓を開け、大声で話している。また乗客も、運転手をよく知っているとみえて、仲よさそうに話している。なんとも良い雰囲気だ。 

 

  最後の乗客が降りた。バスの中は私と運転手だけ。話しを切り出した。

 

 平溪と言う駅で降りたいのです
「オーケーわかったよ。もう少し先だ。あと五分ぐらいだ」

 

    五分過ぎた。さすがローカルタイムだ。一〇分はかかったのではないだろうか。この運転手、私がそとの風景にカメラを向けると、揺れないように減速してくれていた。こういうところが台湾の好きなところだ。

  すこしひらけた場所に出た。
「ここだよ」

降車時にもう一度悠悠卡をかざす。三〇元。一時間弱であった。
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

三十日の退室  

  家主から返事が来た。三十日の退室でオーケーだそうだ。
  花蓮の街で部屋を探している。毎晩探しているのだが、掲載されている物件がめまぐるしく変わる。いつも見ているのは奇集集というサイトと五九一房屋交易というサイト。どうも地方によって掲載されているサイトが違うらしい。呼び方も短期日租や短期套房、日租住宿、短期房屋など様々。地方によって検索をかける言葉を選ばないと、ひっかからないのだ。
  花蓮で一軒良さそうな物件を見つけたのでメールをした。借りられるだろうか?  一時間たつが未だ返事は来ない。
  朝食をとることにしよう。いい加減、麺も飽きたので今日は他の物を食べたい。『拉亞漢堡』が近くにある。台湾の連鎖店だ。いつも若者が群がっていて、入店しづらかったのだが、通りかかったとき店員しかいなかったので、入ってみる。

 「何にしますか?  」
  メニューを見たのだが、どんなものなのか想像できない。これで写真がなかったら、適当に選んで終わりだっただろう。写真を見たとき直ぐ解るのが玉子をつかった商品。もちろん蛋の字が見つかればこれも容易にわかる。それに、玉子を使った商品ならそれほど、はずれないだろうという安心感もある。
  暫くメニューを眺めた。本当に眺めただけだ。わからないものは何度見たってわからない。一つは玉子を使用している商品を選んだので、もう一つは違う物を頼みたかったのだが、全部、火腿が入っていてそれもこれも同じに見える。待たせている。頼まなければ……

「これ、下さい」

口をついて出た物は、一番安いセットメニュー。自然に失敗したときの事を考えてしまう。注文したのは煙燻火雞肉蛋堡と黑椒里肌吉士凱撒堡。煙燻火雞肉蛋堡は理解しやすい。黑椒里肌吉士凱撒堡は黒胡椒を使っている以外、凱撒がCaesarの意味で使われているのではないかと想像することぐらいしかできない。

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  美味い!いつも美味いの一言だけで終わらせて、表現力がなにもなくて申し訳ないと思っている。けれども、美味い物というものは、眉間に皺を寄せながら、つべのこべと語るような物ではなく、自然、「うまい!  」といって笑顔がでるものだと思っている。バーガーの生地がいい。中身もその場で焼いてくれていて温かい。これはいける。
花蓮からメールは未だこない。雨が降りそうだ。出かけることにしよう。

 淡水 

  南勢角站からまた乗車した。人数が適度で、こちらの道のほうが好きだ。あまりごちゃごちゃしているのは気分が良くない。景安站へ向かう道は、なんとなく騒々しい。

  台北車站で降りた。國泰世華銀行で家主に振り込みするためだ。振り込みは轉帳という。Zの4番出口へ向かう。既に何度も来ているから番号を覚えた。三越の前に出る出口だ。出口を出て館前路を南に進む。合作銀行の袖看板しか見えないが、手前に國泰銀行がある。
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  ATMで振り込みをした。やり方はこんな感じだ。まず、カードを入れる。暗証番号を入力すると、何をしたいのか聞いてくるから、振り込みを選択。その後、違う銀行を選択して、あとは銀行の支店番号と帳號を入力する。それで金額を入力して終わり。確認書のようなものをいるのかどうか聞かれるから、印刷してもらう。大体合っていると思う。

   淡水。初めて行く。台北車站から四十分程かかる。士林站で殆どの乗客が降りた。残ったのは、観光客ばかり。淡水站の手前に温泉で有名な北投站ある。
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淡水站の改札を抜けてから川辺の方へ向かい、公民路をまっすぐ進んだ。屋台風の店が所狭しと並んでいる。訪れる観光客はあらかじめ調べて来ているのだろう。人がたかっている店とたかっていない店がはっきりしている。どの店も値段は高め。安いところも、ちらほらとあるのだが、ここの家賃等を考えてみると、賃料がそれほど安いとは考えづらく、原価を落としているとしか思えない。また、境内の屋台のように、値段が一律で売られている商品もある。どこの国でもしていることは一緒だ。そのものを口に運ぼうとはあまり思えない。
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   まっすぐ抜けると、でかい顔の銅像がある。そこを右斜めに上がっていく。すると大きな交差点にでるので、それを左斜め前方にみえる坂へ向かって渡る。その坂を上がっていけば
小白宮がある。通りかかった時は何かの撮影をやっていた。感じからして結婚式か何かの記念撮影という風だった。その小白宮の手前を左に折れると一望に見渡せる場所にたどり着く。その道を道なりに西へ進めば、真理大學があり、紅毛城がある。どれも私がここに説明を書くより、皆が調べるほうが、速くて大量の情報がでてくると思うのでここでは述べない。
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紅毛城を右手に見ながら、そのまま水辺まででた。二、三人釣りをやっている。

  いつだか中国の友人に「釣りはやらないのか」と聞いたら、「なんで、そんな面倒なことやるんだ。それほど欲しいのなら、網ですくえばいいじゃないか」と返答された。至極ご尤も。けれどそれは釣りではなくて、漁だよと言いたかったがやめた。時間の使い方の観念が違う。
  そこからずっと一直線に駅まで戻るのだが、どれもこれも在り来たりの、見慣れた屋台の光景。ただ売っている物が、日本と違うだけである。これといったものはない。私の商売柄のせいでそう感じるのだろうか。

歩き疲れただけの淡水だったが、ともかくも、これで淡水に行ったことがあるとはいえるだろう。

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ヘッドセット

   昨日に引き続き、今日も光華商場に寄った。昨日から探している物はヘッドセット。スカイプを使って話すときに使うためだ。現在もあるはあるのだが、音声が今ひとつなのがどうも許せない。またUSBではないので、音がPCのスピーカと分離できない。すべてヘッドセットから聞こえるようになってしまう。
  ということでUSBのヘッドセットを探している。某メーカーのヘッドセットが九〇〇元近くで売られていた。USBではなく、普通にミニジャックのものなら一〇〇元もしないである。
  九〇〇元。日本円にして二五〇〇円程度だろうか。高い。日本なら二〇〇〇円しないでもあるかも知れない。また、こちら物価で考えてみたら、ものすごく高く感じる。一週間の食費になるといっても過言ではない。こんなにも金銭感覚が変わるなんて自分でも思わなかった。日本なら即買いしていたことだろう。買わずに忠孝新生站を離れた。
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台東西瓜

   南勢角站から帰ってきた。なにせ景安站は降りる客が多い。本当に多い。電車はともかくとして、帰りのエスカレータや帰宅路まで、皆大勢と一緒に歩く気にはならない。一駅だけだが、座っていられる。
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  南勢角站へ電車が止まってもなかなか降りない乗客もいる。エスカレータや階段が込むためだ。終点なので暫くドアは開いたままだから焦る様子はない。

  一番出口から地上へ出ると、一分ほどでファミリーマートがある。そこにアヒルがいた。アヒルである。ひょっとしたらアヒルじゃないかもしれない。まぁでもコンビニの横に普通にいる動物ではないことはたしかだ。
  まっすぐ家に向かって復興路方面に歩くと信号向こう側、右に『台東西瓜』と書かれた屋台がある。いつも不思議に思ってみている。フルーツとジュースぐらいしか売っていないのにも関わらず案外盛況な様子。日本で仮に夜営業している果物屋があったとしても人が買いに集まる光景が目には浮かんでこない。きっとこの店、安くて美味しいのだろう。台湾は一般的な食べ物が本当に安い。だから殆ど家では作らないと思う。でなければ、あんなに夜市が流行るはずがない。自分勝手な考えではあるが。

ちなみに台湾は公共の交通手段もとても安い。台北から羅東まで約六〇キロ有る距離を走るバスが一二〇元。日本ならYCAT-成田間の三分の二だ。片道三五〇〇円だから三分の二をかけると二一〇〇円。かたや台湾ははというと三五〇円。比較にならない価格差である。
  呷霸牛肉麵によって酸辣麵と水餃を食べて帰宅した。食費が安くすんで、本当に大助かりである。相変わらず豬血が美味い。

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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

両替 

  台湾ドルがだんだん無くなってきた。両替に行こう。グーグルマップで近所の地図を表示させ「國泰世華銀行と打ち込む。何件か表示された。地図をデジカメに納め、南勢角站近くのところに行ってみた。しかし、何もなし。合っているはずだが何もない。時間の無駄なので中央に出よう。
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  南勢角站から捷運に乗り込む。宿泊しているところは、景安站と南勢角站、どちらにも近い。今日、初めて、南勢角站に来てみたのが、なかなか良い雰囲気だ。始発だから空いていて座れるところも良い。近くに旅行者向けの安い宿があるのだろうか、乗客は大陸からの旅行者、出張者が多い気がする。なぜわかるのか。装いとか仕草とか何となく違うのだ。無論、向こうも私が台湾の人間でないのはわかるはず。

  市政府站へ来た。時間があれば羅東へ行ってみたかったからだ。以前にも書いたが、ここには轉運站がある。長距離バスのターミナルだ。駅構内にある地図をデジカメで移す。こうしておけば、迷ったとき見ることができる。携帯のGPSを使えれば、こんなもの必要ないのだがローミングでは高いし、一ヶ月単位でのデータ通信契約も安くはないだろう。大体、短期旅行者が契約出来るかもわからない。

  話しを地図に戻そう。この駅構内にある地図、大変便利なのだが、慣れない点が一つ、ノースアップでは無いのだ。日頃、地図を見ているときは北が上になっているのに慣れている。それが北が下だったりすると、どうも見づらい。逆さまにすれば良いだけのことなのだろうけれど。
  地上へ出た。やはり直ぐ方向がわからない。周囲を見回し、黄色い袖看板をみつけた。入店すると、親切な係員が用向きを聞いてくる。両替だと言ったら、二階へ案内された。座っていると直ぐ、行員に両替ですかと聞かれたので、そうですと答えた。感じのよい銀行である。
  受付の女性が、前回と一緒、入社したての女性らしく、なかなか事がすすまない。右奥では、顔立ちからしてハーフの女性が、ガムをかみながら電話している。この子だけは特別なのだろうか。勝手な想像だが、英語が堪能な様子。きっと皆何も言えないのだろう。

  まず名前と住所を記入。住所は今、居住している住所を書けば大丈夫。パスポートを渡すとコピーを取られる。あとは受け取りましたという紙にサインをすれば終わりである。
  一階で現金をもらってくれという。徹底した分業だ。そろった書類を除くと、日本紙幣をコピーした紙が見えた。
「枚数が多いときはどうするの?  」
興味本位で聞いてみた。すると行員の女性は、
「そうですよ、本当に大変。なぜこうなのかわからない」
と、我が意を得たり、といった顔をして笑っていた。
  一階で現金をもらう。先に細かい紙幣と硬貨をくれた。

「では、機械で数えますね!  」
にこにこしながら言う。

「あら、一枚多かった!  」

  わざとではないと思うが、この笑顔。役者だ。

 羅東

   時間は午後二時前。台北から羅東まで十五分おきぐらいにバスが出ている。乗車時間は一時間ぐらい。たいしたことはない。

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  切符を買い一五七〇羅東行きのバスに乗った。金額が片道一二〇元。 

  羅東に到着した。降りてから気がついたのだが、切符を買うところがない。恐らく乗車場所はちがうのだろう。それは理解できるが、何も手がかりがないと乗車場所がわからない。調べても来なかった。切符を買うときは往復は買えないと言われた。一瞬どうしようかと思ったが、目の前は羅東火車站。いざとなれば列車でかえればいいと、考え直した。
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  首都客運の降車場所は繁華街の反対側になる。羅東火車站の駅を通り越し、反対側にでる。地図がないので、頭の中にある方角だけで、羅東夜市の場所まで進む。腕時計に方位がわかる機能がついているので、知らない街を歩くときはいつもそうしている。東西南北と大きな建造物が分かっていれば、大体たどりつくものである。
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  駅前のまっすぐな道をどんどん進んでいくと、案内板が見えてきた。戻るときに迷わないよう、あまり細かく曲がらないようにする。こういうときは時間がかかっても単純な道順がいい。

  民權路にある『集昌館』で餛飩意麵魯肉飯を食べた。
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  これはあたりだ。スープも麺もワンタンも全て美味い。花蓮で食べたワンタンのスープに似ている。味付けがいい。もしかしたら、自分の好みが台湾東部の味付けに合っているのかもしれない。
  せっかくきたのだから、あと一軒寄ろうと長春路にある『法綠素食』で、餛飩魚丸麵を注文した。味はそれほどでもないが、店内が落ち着く。作っている女性の人柄がよく出ている。四〇元 
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  思い出した。帰りのバスの乗車場所を確認しなくては。再度反対側へ出る。こうなったら、青いバス(首都客運のバスは青色)を追いかけてみるか。
  すると、ちょうど青いバスがやってきた。周囲に高い建物がないから、容易にバスを追える。バスが止まった。建物の上をみると、大きく「台北-羅東と書いてあった。よかった、これで帰れる。
  台北に戻ってきたのは、午後七時半頃。せっかく出てきたのだからと、忠孝新生站で降り、光華商場へ寄ることにする。台北にある大きな電気街だ。
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  目当ての物が見つからず、部屋に帰ることにした。景安站で乗客がものすごく降りたので、南勢角まで行くことにした。乗客はもう殆どいない。帰り道、電気屋の中にあるテレビに目をやると、台風がきているというニュースがやっていた。桑達颱風だ。早ければ週四、つまり木曜日には、台湾東部に上陸すると言っている。チェックアウトの日付が二十七日、金曜日である。移動するのはやめよう。三晩延長して、三十日の退室にしてもらったほうが良さそうだ。
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

不味い牛肉麵

 

   朝、いつもの店で朝食を済ます。媚びを売らないおばさんに好感をもっている。別に愛想がないわけではない。ただ普通なだけだ。商売、このぐらいの気概が無くてはいけない。

 

  日中、昼寝をしていると両親の夢をみた。珍しい。見る時は決まって、魘されるような内容の夢ばかりなのだが、今日の夢は違った。夢の中の私が父親に言う。

 

「実は会社を辞めた。自分で店を開こうと思う」

 

「そうか、そうしたか。がんばれ。お前がやるというのなら、資金を集めてやる。二百万ぐらいなら集まるだろう。なぁ母さん」

 

「そうよ、大丈夫心配しないで。お金なら集まるから」

 

  ここで夢は終わった。こんな夢見るなんて本当に珍しい。

 

   午後からは強い雨が降ったり止んだり。やっと日記が日付に追いついた。今晩はゆっくりしよう。映画でも見て、ビールでも飲むか。それとも五日後にはここを退室しなければならないから部屋を探す方が先か。ともかくも腹が減った。雨が止んでいるうちに食べに出かけることにしよう。

   帰り道、非常に気になる店がある。『東呷牛肉麵』という店だ。値段は高い。一人前九十元。ネットで調べてみると、結構絶賛されている。
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入店して牛肉麵の細い麺を頼んだ。美味くない。麺はともかく、スープにこくが無い。肉は普通。こんなもの誰でも作れると思う。

  口直しに次の店へ行こう。復興路南山路が交差する辺りに(中和市復興路1號)『大台北永和豆漿大王』という店がある。他にも何件かあるようだ。ここでパンを二つ、燒餅沙拉を一つ、そして冰豆漿を一つ買った。全部で八〇元。美味しいし、店員も愛想が良くていい。口直しというよりは、気分が直った。
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

ジミー、アマンダ帰国 

 

  ジミー・アマンダ夫妻が帰国する。二人は違う飛行機。最終日は家族と一緒にいるから見送りは必要ないと連絡してきた。当然だ。私もそのつもりだ。
  この日、私はパソコンの前で一日中記録を整理していた。結局何処にいてもやることはかわらない。 

 

 

近くにあるお店 

 

  今回の旅行中、自分に課したこと。ひとつはコンビニに行かないこと。もうひとつは菓子、カップ麺等を買わないこと。
  コンビニは金額が高い。それに簡単に買えてしまう。それではせっかく異国にいる意味がない。菓子を部屋に買ってくると、部屋から出なくなる。部屋に食べ物が無ければ、否応なしに出かけなければいけない。
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  朝、必ず食べに行くお店がある。
景安站から景安路を南に歩いてくると、突き当たり手前右側に、セブンイレブンがあり、その左隣に朝しか営業していない店がある。名は知らない。看板らしきものが無い。
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  ここのおばさん。愛想はそれほど無い。いつも黙々と一人で料理をつくっている。一番初めは炸醬麵を食べた。美味い。三五元。その後、魯肉飯,意麵,肉羹板條,肉羹米粉、と食べた。安いし美味い。なぜ、客があまりいないのかわからない。

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夜、お腹が空いたので出かけた。今日は土曜日、きっと遅くまで店がやっているだろうと、午後九時半過ぎに部屋を出た。ところが営業している店は少し。豆漿などを販売している店、またソーセージとか、炒め物を販売している店はあるのだが、麺を販売している店はない。困った。

 

  景安站まで歩いてみたのだが、やっている店の商品はどれもこれも、食べたくないものばかり。南山路南勢角站方面へ歩くと復興路とぶつかるところに、消防署がある。その先右側に小さな店があった。『紅燒鰻魯肉飯』という袖看板があった。夜十一時迄の営業。

魯肉飯幹板條を頼んだ。ごはんは大盛りで二〇元幹板條は三〇元。飯が不味い。麺のたれも甘過ぎだ。しかしこれで五〇元。腹はふくれた。
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

松山站と中山站

  ジミーが基隆へ行こうと言う。私が台北火車站から列車に乗って、松山火車站でジミー達が乗車するという段取りだ。

「何時の何番の列車に乗ればいい?  」
「台北発十三時二十分 車次一〇五五自強號に乗ってくれ」
「あと四十分しかない。もしかしたら間に合わないよ。間に合わなかった電話する!  」

  私は急いで支度をして外に出た。駅まで急いで五分。捷運が直ぐにくれば十三分ほどで台北車站に着くが直ぐ来なかったら、まず間に合わない。

  駅に着いた。月台の上にある液晶モニタを見ると、次の列車が来るまであと四分二十秒かかると出ている。間違いなく間に合わない。

「ジミー、これは絶対に間に合わない。どうすればいい?  」
「なら松山站で待ち合わせよう」
「解った。中山站だね?  」
「そうだ、松山站だ」

  日本語にすれば程遠い発音なのだが、これが中国語の発音だと少しにている。捷運の中の会話で、お互い聞き間違えてしまった。中山站は捷運の駅。松山站は火車(列車)の駅。場所もかなり離れている。

  その時、未だ気がつかない私は捷運中山站の駅で下車し、改札の前でジミー達を待っていた。どうせ間に合わないのなら、士林にでも行くと思ったからだ。

電話がかかってきた。

「いま何処にいる?  」
「もう駅を出たところにいる。地下だ」
「わかった。地下だね。近くに何がある?  」
「國泰世華銀行の前に立っている」
「……」

  國泰銀行は捷運の駅構内にたくさんある。ここでジミー達も、少し変に思ったのだろう。私も地上に出てこいと言われ、何番出口だと聞いたら話しがまったくかみ合わないので

「ジミー、君たちは何処にいる?  」と聞いてみた。
「松山站だ」
「もしかして松山火車站なの?  」
「そうだ」
「ごめん、私は今、捷運中山站にいる……」

  三十分ぐらい待ったであろうか。ジミー達がこちらの駅まで迎えに来た。
「基隆はやめよう。何処に行きたい?  」
「なら大安區に行くか」
「ok」

大安區

  大安にはおしゃれな店がひしめき合っている。
  捷運國父紀念館で降り、最初に向かったのは『麻膳糖』。昨年開店した当初から、連日盛況らしい。私達はちょうど休憩時間に入ってしまったところに行ってしまい、食べられず。残念だ。

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  LATTEA 綠蓋茶館 忠孝店へ入って、次に行く店を決める。この店は若者ばかり。店は白を基調とした色使いで明るい。

ここでジミー達に誕生日プレゼントを渡された。Tシャツと携帯用の箸だ。数日間彼らと台灣小吃店を一緒に巡っている。その時彼らが使っていたのが、携帯用の箸。小さくするとわずか五センチほどの大きさになり、携帯電話などに結びつけられるようになっている。夜市でご飯を食べるとき大変便利。ずっと気になって何処に売っているか聞いたのだが、教えてくれない。
「それは、あなたが欲しいって言う前から、プレゼントする予定だったの。だから言わなかった。買いに行かれるとまずいからね」
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ヴィヴィはそう言っていた。誠品書店で売っている言っていた。

『壞嘴頭小吃店』で福州乾麵を食べた。客はゼロ。美味くない。ジミー達もそう言っていた。私もそう思う。あまりに不味かったものだからヴィヴィが

「もう一回、福州乾麵を食べよう」
と、『宜品福州幹拌麵』へ再度入店した。清潔感がある店内だ。幹拌麵小碗三〇元。先ほどの道と一本道を隔てただけだ。先ほどの店は同じ物が小碗三五元。先ほどの店に客が行く理由がない。

  この地区は多種多様な店が実に多い。価格は安くは無いのだが、客が入っている店と入っていない店がはっきりしている激戦地区。きっと店舗の賃貸料も高いはずだ。
  忠孝敦化站を右手に見ながら敦化南路を北へと歩いた。民生東路と交差するところを右へ。左側に『鬍鬚張魯肉飯』が見えるのでそこを左折。すると、左側に閑静な住宅が並んでいる。高級な店も多い。この住宅街で驚いたのが、細い道までゴミが落ちていないこと。緑も多い。洒落た外観が多いためか、アベックが店の入口で記念撮影しているのを数回見かけた。

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バスに乗って『三民路口麵線』へ

三民路口麵線』。一日三,四時間しか営業しないらしい。食べること自体が難しいという。メニューは牡蠣とソーセージ、イカ団子が入っている細い麺があるのみ。小碗四五元、大腕六五元。この時、私は既におなかが一杯。まして牡蠣が少し苦手。辣油を入れて食べてしまった。微妙な味がわからない。再度、来て食べ味を確かめよう。
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  食べられないと何度も念を押しているのに、最後だからと言って『綵肴客家小館』へ連れて行かれた。

松山區延壽街82-1號にある。ここは良かった。美味しい!乾麵を頼んだのだが、他店と麺が違う!味付けも良し!
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  台湾の小吃店は味が濃いところもある。きっと労働者向けなのだろう。私は濃い味が好きでは無い。一回二回なら大丈夫なのだが、何度も食べているうちに、皆、同じ味に思えてくる。ここは違う。お薦めだ。

台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

鶯歌 

  台北車站から列車で三十分のところに鶯歌という駅がある。陶磁器の街。街の壁至る所に壁画のようなものがある。以前、この地区の長“鎮長” が私腹を肥やすために、たくさん造られたと聞いた。
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  私見ではあるが、街は完全に観光地化されていて、昨日訪れた宜蘭などとは違う雰囲気。老舗がチェーン店化した感がある。そこかしこで売られている物も、当地で造られたものは少なく、大半は専門業者が造ったものであろう。日本で売られている陶器が、数倍の値段で陳列されていたのには驚いた。

陶芸家の作品も数多く売られている。良いなと思う物もそれなりにあるのだが“価格”が価値を推し量る尺度になっているかのように、どれも競って高い。

鶯歌では『之王』で肉燥麵、『彰鶯肉圓』で彰化肉圓をそれぞれ食べた。両店並んでいるだが、お互い隣の店のものを自店で食べさせてくれる。台湾だからなのだろうか。
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龍山寺

  帰りの列車に乗った。てっきり台北車站で降りると思っていたところ、
萬華火車站で下車するからね」と言われた。
  私は初めて聴く名の駅に
「いったい何があるのだろうか」と暫く考えた。
  改札を抜け外に出ても何処なのかわからない。
龍山寺って聴いたことがあるでしょ? 
「おお、ここがそうなのか! 
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今回の台湾滞在中、行きたかった場所の一つがここ龍山寺

康定路を捷運龍山寺站の方面へ北上する。和平西路と交わる交差点を渡り直ぐに左側に『元祖製菓』という看板が、掲げられている店がある。(元祖食品)そこを左手に折れ直ぐに小さな路地を右に入る。入って直ぐに左側、もっと小さな横道に『福州元祖胡椒餅』がある。
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  この道、かなり怪しい。周辺には
站壁と呼ばれる娼婦がたくさんいる。常に壁際に立って客を待っていることから、こう呼ばれる。胡椒餅はうまい。かなり待つことになるのだが、待つ価値はある。
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横浜関内周辺のような雰囲気で盛り上がっている十二號公園の横の道を北上し龍山寺へ。トイレの大きさから行って、祝祭日はかなりの人が訪れるのであろう。

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廣州街夜市 

  今まで訪れた夜市とは違う。集まっている人種が違うし、売っている物も違う。また味付けも安っぽい味付け。商売は場所に合わせなくては駄目なのだと痛感する。偽物が数多く売られ、行き交う人々は娼婦のような人々、それを目的としている男達、それらを管理する人、一癖二癖あるような店主達が集まっている、そんな街だ。

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どうも、落ち着かなく早々に退散する。明日はどこに行くのだろうか。

台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

 宜蘭 

  午前十時、捷運市政府站で会おうとジミーから連絡が入った。宜蘭にバスで行くのだ。私が住むところから景安站迄は歩いて五六分改札から月台(プラットホーム)まではかなり降りる。捷運台北車站までが十三分。捷運が来るのを待つことを考えれば、家から台北車站まで三十分みていれば間に合う。

  景安から市政府站までは二十三分。さほど遠くない。もっとも、日本で仕事している時は車ばかり乗っていたので、電車に毎日二十三分乗らなければいけない毎日になれば長く感じるかも。

  市政府站には轉運站というバスのターミナルがある。ここから各会社が台北縣の周辺へ向けてリムジンバスを出している。今回は宜蘭まで首都客運のバスに乗る。シートは二+一列。かなりゆったりとした大きなシートだった。これなら楽である。
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  一時間程で宜蘭轉運站へ到着。暫くすると、ジミーの二人の阿姨が迎えに来てくれた。

まず旺山休息農場へ寄る。ここでは可愛い南瓜や哈密瓜などを見ることができる。宜蘭の高い青い空を背景に、色々な種類、形の南瓜、トマト、ネギ等をみていると心が安まる。
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次に訪れたのが台灣菸酒公司宜蘭酒廠。紅露酒という紅麹で作られた酒が有名。一九〇九年に工場が開かれたとうから百年以上の歴史がある工場だ。紅露酒高粱酒を試飲させてもらい工場をあとにする。
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「何が食べたい? 

  ジミーの阿姨が私に聞く。

「麺が食べたい! 

「よしそれなら『北門蒜味肉羹』(阿娘給的蒜味肉羹)へ行くか」
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  食べた物は肉羹粿仔條。美味かった。何でもニンニクの味が利いていると美味しく感じられることは事実だが、それを差し引いても美味い。流行るだけのことはある。羹(とも書くとは元来あつものと言う意味。温かい汁である。今では肉羹と書いてあれば挽肉の塊が入ったとろみのつけてあるスープと考えて良さそうだ。私達は入店したのは正午前だったのだが、正午に近づくにつれ小さな店は満席に。持ち帰りの客も数多く来店していた。

「道が細いから気をつけて運転して」

助手席に座る阿姨がもう一人の阿姨に言う。

「大丈夫よ、慣れているから」
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運転している阿姨は今学校の先生をやっているという。物腰も穏やかだし、説明も明瞭。幼いとき、こんな先生に教えられていたら私の人生ももう少し変わっていたのではないだろうか。
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  細い道の先は陳性宗祠とう場所。陳さん一族が祀ってあるところだ。古い三合院が田園の中にひっそりとあった。直ぐ近くには落羽松園がある。地面から松の根が飛び出ている。非常に珍しいといっていた。
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 「もう一つの三合院を見に行こう」
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  阿姨が連れて行ってくれたのは員山林家古厝。こちらの家の周りもすべて田圃。つまり農舍。正門上部両側に木を象ったマークがある。両方併せて 林 という字になると阿姨は私に説明してくれた。
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阿姨達が連れて行ってくれた場所を自分で調べてみると、個人旅行ではなかなか行けないところだったことが分かった。感謝。また事前に行く場所が分かっていれば、阿姨達とも、もう少し会話が出来たろうにと悔やんだ。

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嗎蘭 KAVALAN

 

   去年元旦、台湾へ行った時だと思う。台湾のウイスキーが有ると知って、中山站にある三越の酒屋で、そのお酒“KAVALAN”があるかどうか聞いたことがある。

「無いよ。台湾でウイスキーなんか作っているのか? 
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逆に質問された。こちらはWEBで見ている。間違いなくあるはずだ。しかし、無いものは買えない。

その手に入らなかったものを、去年の暮れジミーが来日した時にプレゼントしてくれた。

「ありがとう!  これが欲しかったんだ」

  今日そこに行く。蒸留所に行くことが叶ったのだ。工場のある敷地はやたらと大きい。平日だというのに学生、観光客が大勢いいる。順路に従って施設を見学。終えると、試飲できる場所にたどり着く。大きなテーブルとその周りに八席の椅子、この組み合わせが十ぐらいあるだろうか。皆にグラスに注いだウイスキーを配り、正面に立つ女性解説者がグラスを振れといっている。どうやらグラス壁にできる涙を確認させたがっているようだ。
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  それが終わると、お決まりの“土産販売スペース”がある。買いたかったのは山々だが、これから台北から各地へ移動することを考えると、液体のような重い物を買うことは避けたい。ポストカードを買った。

阿姨は次の見学場所、金車生態蘭花園と車を走らせた。 

胡蝶蘭

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  金車とは会社の名前。かなり大きなグループ企業。そこが運営している蓮と胡蝶蘭の直売店。大きいもの小さいもの様々な色なものが、建物奥の方までずらっと並んでいる。さほど興味がない私でも驚いたのだから、恐らく花好きの人が訪れたら驚愕するはずだ。非常に安い。
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  その後、惠民路にある『聯全麻糬』に寄って試食。阿姨は良く訪れるらしく売り子のお姉さんと楽しそうに話していた。麻糬とはもちのような物。様々な餡が中に入っている。ここも美味い!消費期限が近いので、買わなかったのが残念。特に芝麻(胡麻)が美味しかった。ついでに言えば花蓮にも有名な『曾記麻糬』という店がある。
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私は部屋で飲むため『聯全麻糬』で『金棗密』を買った。棗の密である。湯に溶かして飲む。たいそう美味い。

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「さて次は何を食べようか? 

阿姨が楽しそうに私達に聞く。

「もう食べられないよ」

「あら小食なのね。せっかく来たのだからもう少し食べなさい」

本当に腹が一杯だ。だのにまた行くのか?  なんだか香川で讃岐うどん屋巡りをやっているようだ。

次の店は國立陽明大學附設醫院の向かい新明路にある『宜蘭大麵章』。頼んだのは餛飩麵。ここはスープも良いし、ワンタンもうまい!これで三五元というのだからたまらない。客が来ないはずはなかろう。
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羅東夜市 

  阿姨達は本当に元気だ。疲れているはずなのだが、少しもそのような表情は見せない。
  羅東林業文化園區というところへ行った。資料館には昔の日本統治時代の写真があったり、敷地内には昔の日本様式の建物があったりと、日本人が行ってみるには良いところだと思う。きっと阿姨達もその辺りは解っていて連れてきたはずだ。この場所で印象深かったのは、貯木場。往事を偲ばせる景観が残っている。羅東火車站から直ぐ近くなのだが、貯木池を眺めていると折良く右側から列車が走ってきた。建物だらけの街並みと違いほっとさせる景色。何も焦って働くだけが、人生全てではないと感じさせる何かがそこにある。
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最後は羅東夜市によって締めくくり。やはりここも学生、サラリーマンで大賑わい。都市部で人は活きていない、生かされているだけだと何かで読んだ。貯木池の静けさと、夜市の人間らしい活気。仕事に疲れた人たちは一度、宜蘭に来てみるといい。
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』
引っ越し

  台湾入りした日から、ずっと雨が続いている。今日は引っ越しをしなければならない日。昨日、友人が引っ越しを手伝ってくれると言っていたが、雨が降る中、重い荷物をもって駅から歩いて行くのなんて、手伝わせたくはない。

朝七時半から始まる朝食を食べるか食べないか悩んでいたが、雨足が強くなるのを恐れ、ホテルを七時にチェックアウト。タクシーを捕まえた。

「すみません、忠孝復興站までお願いします」
「わかりました」
「ちなみに中和區にある景安站まではお金は幾らかかりますか?」
「三〇〇元いかないと思いますよ」
「なら景安站へ向かってください!  」

  時間と労力を考えれば安いものだ。雨の中二つのスーツケースなんて運ぶ気にならない。二八五元だったので、そのまま三〇〇元渡し車を降りた。

  午前十一時頃、友人から連絡が入った。

「ホテルは何時のチェックアウトなんだい?  」
「実はもうチェックアウトした」
「なら今は何処?  」
「もう借りた部屋に来ている」

  友人達も疲れている。少し休ませてあげよう。

寧夏夜市

  午後七時、捷運淡水線にある雙連站で友人達と待ち合わせをした。この駅のそばに『雙連食品』という店がある。以前、迪化街へ歩いて行く途中に見かけ、店の感じからして良い店だと思い、二つほど鳳梨酥を買って食べてみたところ、なかなか美味かった。以来、台湾へ来る度に買いに行く。

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 「你好!你在幹嘛 ?  」
  友人達の声では無い。驚いて振り向くと、私の親友ジミーの妻ヴィヴィの妹 カオルであった。
「おお!あー驚いた、久しぶり!  」
「何の写真撮っているの?  」
「いや別に街を撮影しているだけだよ」
  彼女はイラストレーターをしている。以前は電脳街で長く働いていたらしく、カメラやパソコン、電子機器等かなり詳しい。
二人で久しぶりの会話を楽しんでいると、背中をつつかれた。ジミーとヴィヴィだ。

「今日は夜市に行こう」

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向かった先は寧夏夜市。『鬍鬚張魯肉飯』の一号店がここにはある。この夜市、観光客が訪れるというよりは、地元の人が多いような気がする。
(現在は大陸からの観光客でごった返しています)


火曜日だというのに人が溢れんばかりにいる。最初に食べたのが『
賴記雞蛋蚵仔煎』の蚵仔煎。牡蠣のオムレツと表現すればいいのだろうか。
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次に食べたのが『范太太』の香菇肉羹と滷油豆腐、それから赤肉飯。赤肉とは油があまり無い部分の肉を指す。二軒とも不味くは無いが際だった美味しさは感じられなかった。

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寧夏夜市で最後に食べたのが『豆花莊』の招牌花生豆花
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思い出した。ここの夜市の中で大変美味しかったのが『
阿婆飯團』の飯團だ。一つ三〇元。これは美味い。やはり普通に作られている素朴な味のほうがいい。
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  妹と別れ、私達はジェームスの大学時代の学友に会うため
國賓大飯店へ。学友は高雄にある製鉄会社の社長で、彼がアメリカに留学しているときにジミーと知り合ったと言っていた。十年来の友達と言っていたから、私と同じぐらいの時期に出会っている。私とジミーとは、彼が海軍に勤め横須賀に駐留している時、韓国の友人を介して知り合った。二〇〇三年頃だっただろうか。彼は海軍を辞め帰国。私は二〇〇四年に大学を合格し、自分への褒美にと渡米し彼と再会を果たす。以来、彼が来日したり、私が彼の出張先台湾で会ったりしている。

高雄の学友と会い、四人が入店した店は中山北路22013號にある日本式居酒屋。店名は失念した。現地としては相当いい値段である。しかし言わせてもらえばこの程度の味で店が流行るのなら資金さえあれば開店してみたい。

高雄の友人は明朝、会議があるということで少し食事して店を後にした。

台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』
IDを取得して銀行口座を開設

  到着した日も雨。そして今日も雨。憂鬱である。働いているときは割と好きだった雨。つい二週間前までは好きだった雨。人の気持ちなんていうものは、立場が変わると直ぐ変わるものだ。

  “統一號碼(ID)”をもらうため、朝午前六時に起床。ホテルの建物六階にある小さな部屋で食事をとり、捷運小南門站近くにある內政府入出國及移民署へと向かう。ここは午前八時からやっていて、私が到着したのは八時半。事前に段取りを調べておいたので、わずか十分程度で用事を済ます。太昌象牙印鑑彫刻専門店へ、印章を取りに行く約束の時間が午前九時半、未だ四〇分以上ある。場所は捷運中山站から歩いて五分ぐらい。少し早い。台北車站と中山站との間にある地下街をぶらぶらしようか。

 

  台北車站の周辺にはたくさんの地下街がある。幾度も歩いたことのある地下街なので、“迷うはずなどないし、案内板があるから大丈夫”と高を括っていたのがまずかった。

  行けども、行けども、行きたい地下街に入ることが出来ない。互いに連結しているはずなのに、何処へ行っても行き止まり、地上へ弾き出されてしまう。三〇分ぐらい歩いただろうか。

結局、捷運台北車站まで戻り、再度、捷運に乗り中山站まで行った。歩こうなんて思わなければ良かった。

判子を受け取り、友人の待つ國泰世華銀行復興分行へ向かう。

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受付の女子職員、まだ入社したばかりらしくなかなか手続きが進まない。後ろにいる上司がしきりに彼女のところまで来て、なんやかんやと言いまくる。入境手続の時。パスポートに押される印が無いと、言われる。そんなはずないだろう、船で密入国したわけじゃあるまいし。

 

  最終的には彼女、パスポートの全部の印をコピーしていた。そうだな、頭が良い。私でもそうするだろう、探すより速い。

貨預金(外匯綜合存款帳戶)の口座もこの銀行で作った。窓口が違うのだが彼女は

 

 「同じ書類ですから」  と言って、二通作ってくれた。融通が利く。

 

  各銀行で違うだろうが、私が口座を開いた國泰世華銀行の場合、必要なものは

 

 

  統一號碼

 

 

  印章(別になくてもサインで大丈夫)

  身分証明書2種(パスポートと免許証※写真があるものが必要)

  口座開設時に預金する現金(一〇〇〇台湾ドル程度)

 

 

  ネットバンキングをしたい旨を申し出れば、書類のどことどこに署名してくれと言われるはず。それからキャッシュカード(金融卡)も必要だといったほうが良い。すべての書類が揃い、写真を撮られた後、今度は密碼(パスワード)の設定変更。

 

まず、口座開設時にランダムにつくられたネット用とATM用のパスワード等を行員に渡される。
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私はネットンバンキング用の
密碼用戶代號から変更した。手順は渡された密碼用戶代號國泰世華銀行のホームページよりログインする。そこで四桁の密碼と英数での用戶代碼を入力し変更。

次はキャッシュカードのパスワード変更。ネットバンキング同様、ATMで変更する。行員が隣で説明してくれる。問題はない。 

  その後、外貨預金の通帳を作るため、別の窓口へ向かう。外貨預金口座開設は簡単なのだが、入金と出金時に〇・二%の手数料がかかる。たとえば一〇万円入金するとしたら二〇〇台湾ドルかかる。出金する時も同様二〇〇台湾ドルかかるわけだ。今思えばレートが違っても、ただ“数字”に対して割合がかかるなら、台湾ドルに対して強い外貨の方が有利だと思うのだが。この辺はどういう処理をしているのだろう。外貨の種類によって違うのかもしれない。

 

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西門町

  口座をすべて開設した後、捷運南京東路站より捷運西門站へと向かう。ここに流行っている讃岐うどん屋があるという。場所は萬華區昆明街九九號、屋号は『田舎手打麺』。向かう途中、『上海老天祿』に寄り友人が母へのお土産を買った。

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  看板にある
滷味とは塩水で煮たり、醤油を基本に煮詰めたりした物を指す。有名な店で美味しいといっていた。機会があれば買ってたべてみよう。
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『田舎手打麺』。土砂降りで、しかも午後二時だというのに満席。中には日本語の看板が掲げられている。手打冷麺、つまり、ざるうどんを頼んでみた。価格は一〇〇台湾ドル、安くはない値段である。結論から言うと手打ちでは無い。固めに茹でられているのだが(友人曰く、台湾では固めがうけるらしい)麺がよく泳いでいないせいか、ぼきぼきした感触がある。温かい物のかけ汁の味は印象が残っていない。恐らく普通だったのだろう。

食べ終えると、中和區にある景安という駅で、これから借りる部屋の家主と待ち合わせをしているため、捷運を乗り継ぎ捷運景安站へ向かう。約束は午後三時。

  部屋は駅から歩いて五、六分のところにある。駅を出て景安路を南に進む。すると復興路にぶつかる。そこを右に折れ直ぐ左に入った一番奥、建物群の中4階の一室。九〇〇台湾ドルの部屋と一二〇〇台湾ドルの部屋があるのだが安い方は満室。アメリカ人が借りているらしい。仕方なく一二〇〇台湾ドルの部屋を借りる。十日借りると打九折,つまり九掛け一割引いてくれる。私はその時点では、台北は生活費が高いので早く脱出したかった為

 

「とりあえず五日間」 

 

  と、返事をしたのだが、その後五日間延長して九掛けにしてもらった。周辺がとても静かなのが気に入った。退室するときは鍵をそのまま部屋に置いて出て行けば良い。なんとも楽だ。

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 『土三寒六-讚歧烏龍麵』

  部屋を決めたので駅へと戻る。友人が
「何か他にしたいことは無いのか?  」と私にしきりに聞くので
「パソコンにつなげるUEBのカードリーダーを買いたい」と言った。
すると
「ならば光華商場へ行こう」とい言う。私は、
「雨が振っているから、駅から歩くのが大変だよ。台北車站の三越前にあるNOVAへ行こう」と言い、NOVAへ行くことに

  NOVA資訊廣場一樓で買い物をした後、今度は忠孝復興站へ行った。ホテルへ戻る途中に有名な讃岐うどん屋さんがあるという。屋号は『土三寒六-讚歧烏龍麵』土三寒六とはうどんを作る時の塩加減のことを指す。こちらでは美味しい部類に入るのだろうが個人的には普通に感じる。店主は現地で実際に修行を積んだ方らしいので、もしかしたら現地の味に合わせているのかもしれない。
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台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

『エバー』から『キャセパシフィクのビジネス』

  午後十一時YCATよりJR高速バスで中部国際空港へ向かう。成田―桃園六ヶ月チケットより名古屋―桃園六ヶ月チケットの方が安いから。十万円以上違う。名古屋駅へ朝七時頃到着。全く寝付けない。ロータリには朝から高速バスに乗るため人が溢れている。

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駅構内を反対側に抜け名鉄改札口へ。一旦JR駅構内から出て名鉄百貨店の建物に入る。

改札は直ぐに見えわかるのだが、当初見た時、階段しか見当たらなく、スロープもエレベータも見当たらない。少し通り過ぎて、もう一つの改札を除いたが、ミュースカイへ乗れる入口なのかどうかが良くわからない。全部で五十キロ近くある荷物を、階段で降ろして失敗したときのことを考えると、二の足を踏んでしまう。

仕方なくもう一度、ミュースカイ入口とはあるが階段しか見当たらないところまで戻り、今度は辺りを注意深くみてみた。

すると、ビル入口自動ドア向こう側に、エレベータが一基。近くまで行くと、改札口へ行けることが書いてある。

「もっとわかりやすくすればいいのに……」

  改札を抜けてからもスロープは無い。本当に解りづらい。それともこちらが田舎者なのか。暫くしてエレベータを見つけ、やっとのことプラットホームへ立つことができた。

『ミュースカイ』。

指定席券を買わせる列車だ。だがあまり良い印象は持たなかった。小さいし、揺れるし。

  飛行機はエバー航空午後一時発BR二一二七(BR2127)。チェックイン迄、三時間以上ある。出発ロビーをうろうろしていると、展望風呂があることがわかり、入ってみることにした。入浴料は一〇〇〇円。時間が早いせいか、客はほとんどいない。一風呂浴び、店舗内にある食事処で『おつまみセット』と『きしめん』を食べる。値段の割に得だ。もしセントレアへ行く機会があれば、皆も是非行ってみるといい。

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   午前十一時近くになり、エバー航空のチェックインカウンターへ並ぶ。私の荷物はパソコンバッグ、受託荷物と機内持込用のスーツケースが二つ。重量は量ってきた。ギリギリ、大丈夫なはず。

  しかし、量的に目立つのか女性職員が近寄ってきて

「荷物はこれだけですか?  機内持込用のお荷物はこちらですか?  少し大きさが大きいようなのでサイズを計らせて頂いてもよろしいでしょうか?  」

  と、語りかけてきた。機内持込サイズの中で一番大きな部類だが、今までの経験上、何とかなった。

「どうぞ」と答えると、

「一緒に重さも量らせて頂きます」

と女性職員に言われ、私は少し心配になり

「何キロまで大丈夫ですか?」

と聞いた。

「七kgです」

間違いなく超過している。今更どうにもならない。

 

サイズと重量をはかり終え女性職員は戻ってきた。

「一〇kgありまして三kgの超過です。サイズも規定を超えています」

と言った。

「三キロ?  幾らになるのですか?  」恐ろしく高いことは知っている。怖々と聞いた。

「一キロ二〇〇〇円程度かかりますので六〇〇〇円になります」

高い。これでパソコンバッグも怪しまれたらもっとまずい(恐らくこちらも七キロ程度ある)

私は声音を優しくし、

「申し訳ないですが、少し受諾荷物の方に振り分けてもいいですか。持込用のバッグも、取り外せる部分があるのでサイズを小さくできます」

と返答し、その場で荷物を組み直しにかかった。


「どうです、小さくなったでしょう。二つのスーツケースの重さも量ってみてください」

  どうやらパソコンバッグは”お目こぼし”してくれるらしい。本や電池など小さくて重そうなものを手当たり次第にPCバッグの中に入れて再度量るよう頼んだ。

 

「何とか大丈夫でしたよ。ご協力ありがとうございました。そのままこちらで手続きをどうぞ」

と空いているカウンターへと誘導してくれた。

手続きしているとき、カウンターにいる女性の後方から、別の女性職員が話しかけてきた。

「あの……もし急いでいないのなら、お願いがあるのですが」

「はい、何でしょうか?  」

  荷物の件があるので、出来るだけ丁寧に返事をした。

「お客様は乗る予定の便は、満席でして……もし可能なら、別の便へ変更して頂けると助かるのですが……」

  私は少し考えたが、

「どうせ急いでいるわけでないし、まぁいいか」

と了承した。

「いいですよ、何時の便になります?  」

「本当ですか、ありがとうございます!  桃園空港には午後七時頃到着予定のキャセパシフィックになります」
 
お、遅い。が、今更後には引けない…。

チェックインまで、更に三時間待たなければいけない羽目になった。

 疲れ切った

  スカイデッキで本を読んだり居眠りしたりしながら、なんとか時間を潰す。エバー航空の女性職員からビール券と金券を進呈したいと何度か電話がかかってきたが、丁寧に断った。こんな時にビールを飲んだら余計に眠くなってしまう。

   やっとのこと保安検査を終え、搭乗口近くの有線LANスペースでメールをチェック、頂いたメールに返事を手短に打ち込む。

  振り替えられた便は午後五時五分発 CX五三一(CX531)台湾経由香港行き、席はビジネスクラス。

席に着いて暫くすると左斜め前の日本人がうるさくなってきた。やたらと客室乗務員に話しかけいろいろなものを頼む。酒も各種相当飲んでいるらしく、態度も横柄。同じ“客商売”の立場からみると、実に嫌な客。もう少し謙虚でいられないのだろうか。

   桃園空港へ到着し受諾手荷物を受け取り、外へ出たのが午後七時過ぎ。本来なら午後三時には桃園空港へ到着する予定であった。知人を待たせている為、予定では長榮のリムジンバス一五〇台湾ドルで行くはずだったのを、計程車(タクシー)で行くことに。値段は一一〇〇台湾ドル。確かに日本円に換算し、成田から横浜までタクシーで帰ることと比較すれば大した金額でもない。しかし、現地ではリムジンバスより七倍以上も金額が高く、相当贅沢。恐らく一週間の食費ぐらいにはなる金額だ。

  明日、銀行で口座を開くために、印鑑を作りたくて(結果的には使わなかったが)林森公園近くにある太昌象牙印鑑彫刻専門店で友人と待ち合わせた。

水牛の印鑑をさっさと購入(千二百台湾ドル)、萬事達旅店長安店へチェックイン。台北のホテルの中でも安いホテルだ。一晚一五八〇台湾ドル、映画館などが入っているビルの十二階にある。この値段で無線LANが仕えるのと朝食がつく。泊まった部屋三〇二。シャワールームに行くと、隣人の声が筒抜けであった。値段なりだ、仕方が無い。

ホテル近くで友人達と食事をとり、早めにホテルへ帰る。汗だらけの服を脱ぎ、シャワーを浴びると幾許か元気になった。荷物を整理し直し、メールをチェック。完全に疲れ切っているのだが、明日からの事を考えているとなかなか寝付けない。


どうやって空港まで行くかの話だけで
二話も作ってしまうのだから、相当暇人である。

結論からいうと JR高速バス にした。

キラキラと比較するとジカンもナゲーシ
カネ モ タケーシ で良いとこないのだが
何かあったときタタカウ相手として
ふさわしそうなので JR に。

まず高速バスネットで予約したいので
会員登録をする。この段階でカード番号求められるので
気が進まなかった。
仕方が無い...中部国際空港に
いかなければならないので。

すべて空白を埋めてポチッとしたところ
確認メールが遅い...本当におそい。

そしてこのサイト、セキュリティの為なのか
いちいち別ウィンドが立ち上がってイライラしっぱなし。

少し時間が経つとログアウトしているし、
予約までの流れが直感的に分かりづらいしで
本当にムカツク!!

確認メールがやっと来て認証して
やっと予約完了。この段階で決済は未だ。

ウェブ上でカード決済すると
シート予約出来るからしたのだけれど、シートレイアウト
なんて出てこなかった。決めることが出来たのは
通路側か窓側かのみ。

「では決済をカードでやればシートレイアウト
出てくるのだろう」とメニューの『予約確認』
(たしかこんなメニューだと思った)をクリックして
予約を確認してみるとシートが決まっていた。
後側だったので、「なんだこのままでいいや」と思い
振込決済して終了した。

次は台北の宿を探さなくては。

※バスは混んでいなければ何処でも座れるようです。

台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

6ヶ月FIXopenのチケットがあったので
中部国際空港から台北へ行くことにした。

しかし、よく考えてみると
6ヶ月滞在出来るだけの資金がないことが判明!

ああ、どうしよう。。

しかし、今更チケット変えて~~って言いづらいし
デルタ航空乗りたくないし...

とにかく中部国際空港へ行かなければ
ならない。

簡単に考えれば新幹線で行けば良いのだが
のぞみ新横浜―名古屋間が10,150円かかる。

なかなかの出費だ。←飲代に換算すると1時間かからないのだが...

そこで、高速バスを考えてみようと想う。

まずは昼行の高速バス。1日前について
安心なのだが、宿泊費がかかってしまう。
バス料金が5,000円で宿泊費が4,000円だとしたら
安心の新幹線でい言ったほうが何倍もましである。

依って却下。

夜行高速バス。

検索をかけると『高速バス24』というサイトが
上位に出てきて、そこで紹介されている
jamjamライナーが大量に掲載されている。

「会社のHPみたら何となく雰囲気わかるかな」と
JAM 高速バス 入れて検索かけると
Jambusというのがひっかかる。

当初は気がつかなく『高速バス24』で掲載されている
便名を探すのだが、全くない。

『おかしいな?」と思いよく見たら
JAMJAMライナーとJambusは違う会社。
JAMJAMは日本ユース旅行という会社で
Jambusは(株)アトラスの高速バス格安サイトらしい。

ややっこしい...

ということで JAM がつく名前にカンケースルトコロは
候補から消去♪

他には キラキラ号 というのがある。
これはには一度乗ったことがある。
アメリカの友達が四日市に出張で来ていて
その時に乗ったのだ。

印象...寝てたから分からん。ただ時間が
かかったのだけはよく覚えている。

あとはJR東海『ファンタジアなごや号』


ここから
予約できる。

なんだかクレジットカードの情報を入れて
その場で決済すると座席指定できると書いてある。

が...だ。

ちょっと見てもらいたい。

以下抜粋

②座席位置を直接指定する場合
クレジットカード情報をご登録の会員の方で予約と同時にクレジットカード決済をされるお客さまは、直接空席の座席番号をシートマップからお選びいただけます。(「予約&クレジット購入」のメニューからご予約ください。)
(シートマップの表現上の都合により実際の座席配置と異なる場合があります。また、車両運用上の都合により仕様の異なる車両で運行する場合がございますので、あらかじめご了承ください。)
※一部の路線は、座席位置を指定できない路線がございます。
※早売席・普通席・女性席等、条件の異なる座席、また2階建バスの1階・2階をまたがるご予約は、それぞれ座席条件毎にご予約いただく必要があります。
※予約完了時に座席を確定いたします。座席を選択した時点では確保されておりませんのでご了承ください。
※高速バスネットでお取扱いできない座席もございますので予めご了承ください。

―――――――――――――――――終わり

なんじゃこりゃ、もしかしてシートレイアウト違っている
車両だったらしょうがないってこと?

きっと緊急時にそうなる可能性もあるよって
ことなんだろうけれど...でもな~~~

こんだけ書いてあったら頻繁にシートレイアウトが
違っていても誰も文句言えないってことでしょ?

だったら意味ないじゃん!

最後に料金の話。

日曜日出発なのだが
キラキラ号が直行便 24:40発 06:10着 4,500円
JR東海『ファンタジアなごや号』が
23:30発 07:08着 5,750円

バス7時間半ってきついだろうな...

やっぱキラキラか...

台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』

ホテルで1,2泊した後、ウィークリーマンションを
借りようと考えている。

いろいろ検索かけて一番無難だと想ったところがここ。

長春商務會館
南京商務會館

ezstay

長春が別館となっているから経営元は一緒だと思う。
検索かけると他にも結構な数がかかるのだが
どれも値段が高い。

一泊NT$1,000~NT$1,500ぐらいする。

10泊すれば単純にNT$15,000(連泊数によって割引あり)
2011/5/5現在のレートで換算すれば約42,000円!

どう考えたって高い!

先ほど紹介したところは一泊NT$600~NT$980。
10泊以上でさらに安くなる。

NT$980の部屋は10泊するとNT$880になるから
10日でNT$8,800→約24,000円

4,5日旅行に行くときは1泊NT$3,500とか
泊まっているのだから、それに比べればNT$1,500なんて
安く感じるはずなのに、まったく感じない。

状況が変われば価値観も変わるのか...

台湾ではコンビニでの買い物だけで
NT$1,000超える時は良くある。

今回はコンビニなるべく行かないようにしよう。

出発まであとわずか。

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