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父親が何故、少年野球に携わったのかわからない。
近所の酒屋に集まる人々がコーチでその酒屋の主が監督だったから、飲んでいる最中、出た話が現実化しただけなのかも。 毎週、日曜日は野球、土曜日は習字と休みなしの生活を少年は送っていた。 日曜日、野球に行きたくないと駄々をこねていると布団で簀巻きにされ、蹴飛ばされた。 土曜日は学校が午前中で終わった。二時からの習字のために、その間遊びに行くことは出来ない。 FMラジオで音楽を前半部を聞き、後半はテープに録音という生活を繰り返した。 早く自分の時間が欲しかった。彼は昇級すれば直ぐに辞められるはずとの思いから、小学4年生ぐらいには、所属していた書道界小学生の部で最高の特待生になっていた。 少年は父親に対し、良い想い出が一つも無い。 思い出すのは嫌な思い出だけ。 伊豆だか修善寺だか、とにかく行楽地に出かけた時、そこでおもちゃを買ってもらった。 円形の2本のパイプに取っ手がついていて、その真ん中をボールが行き来する玩具。 滅多に買ってくれない父が買ってくれたおもちゃ。彼は楽しくて楽しくてずっと帰ってきてからも遊んでいた。本来なら喜ぶであろう父が、口頭で注意する手順を踏まず、いきなりパイプをぐしゃぐしゃにした。 父の仕事場で整理棚を移動するから手伝って欲しいと言われた。 学校、習字、野球と自由時間なく彼は本意は行きたくない。またどうせ行って手伝っても当たり前の顔をされるだけだし、怒られる可能性が増えるだけ。しかし断る手立てはない。 小学生には大きすぎる金属製の整理棚を父親と一緒に運んでいる最中、重かったのか、足下に何かがあったのか少し蹌踉けた。その時「もっとしっかり持てよ!」と父の蹴りが整理棚の下から飛んできた。 父は酒飲み仲間の中で、自慢したかったのか、彼に野球を一所懸命やれとしつこく言った。 練習で失敗すると、帰ってきてから特訓……というより、いびりが始まる。 薄暗い中でボールを追うというのは大変。少し速いボールなどまったく見えない。 キャッチボールは遠投から始まり、間合いを詰めていった。 5mぐらいまで近づいた時、父はいきなり、ボールを力一杯彼めがけ投げつけた。 当然彼は取れない。顔面にボールがぶつかった。 今、思い出しても、八つ当たり、憂さ晴らし以外の何物でもない。 父親は何かを教えていたわけではない。経験の無い者に自分と同等以上の物を要求し、かつ自分の気分のみで正誤を換え、恐怖によって黙らせていただけ。 両親を早くに亡くした父は、兄弟に養われた。愛情を持って育てられなかったのかもしれない。 自分に経験がないということは、父自身の自信の強弱につながり、人に頭を下げられない歳まで成長してしまった結果、考え方、他に対しての言動の仕方が父自身の中では完結をみるも、正道ではない方向にまっすぐと突き進んでしまったのかもしれない。 けれども 反面教師という意味においては少年には役に立ったのであろう。 PR |
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