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雨、雨、雨
吉安の部屋を六時半に出た。隣の学生と鉢合わせないようにしたかった。南濱公園の直ぐ近くにゴミ捨て場があるので、そこに寄る。雨が降り出してきた。
スーツケースにビニールをかける
一五元の雨衣を着る。ステップの上にあるスーツケースにもゴミ袋をかぶせた。九号線をどんどん北上する。太魯閣の入口、東西橫貫公路牌樓をくぐり、あっという間に天祥まで到着。ここで通行規制が敷かれているのだが、八時半からだと思っていたのが九時だった。五〇分近く待たされる。
そこにいるおじさんに何処まで行くんだと聞かれたので、埔里を抜けて台南まで行くと言うと、
「台風が来ているぞ! 知らないのか? テレビとか見てないのか? 」とおじさんは目を丸くして言った。
知らなかった。天気予報は見たのだが、いつも当てにならないし、山間をなるべく午後三時頃までに抜けてしまえば平気だろうと高を括っていた。今更言われても引き返せない。
天祥を九時に出発。關原のスタンドに着く頃には、辺り一面濃霧。それでも先週走っているので不安は少ない。
「とにかく埔里に出て、雨が土砂降りだったら考えよう」と決めた。
途中の風景。前なんか見えません。
關原のスタンド
恐い落石。
玉山付近はこんなものでは無かった。
午後一時、埔里の『蘇媽媽湯圓』に到着。一瞬、店が解らなかったが、行った時と同じように走ると直ぐに見つかった。
雨衣を来たまま、店先のカウンターに座る。せっかく再来したのだからと、肉燥乾麵三〇元、滷豆腐一五元、鮮肉湯圓四〇元を注文。皆どれも間違いなく美味い!この値段でこれほど美味いのだから、流行る訳だ。地図を見ながら食べていると、目の前にいるおばさんに台語で話しかけられた。まったくわからない、日本人ですと答えた。おばさんは國語は少ししか話せないと言う。するとその会話を聞いていた青年が日本語で話しかけてきた。
「どこから来ましたか? 」
「花蓮から来ました」
「それで何処まで行きますか? 」
「台南、高雄まで行きます」
青年が台語で意味をおばさんに伝える。おばさん、私に向かって
「えっ? このスクーターで行くのかい? 」
「はい、そうです! 」
「あら~そりゃ大変だ!凄いね~」
青年に向かって
「先週もこの店に来ました。凄く美味しかったので、今日は必ずここに寄って行こうと決めていたのです」と伝えた。おばさんは國語で
「二回目なのか? 先週来て、今週も来たのか? 」と嬉しそうに私に話しかける。
良い店というのは、味は当然の事、接客というか従業員が良い。従業員の人柄が必ず、店の雰囲気として現れている。だから客も同じような人々が集まるものだ。
更に扁食湯三〇元を注文。やはり寄って良かった。おばさんに最後、日本語で一所懸命「美味しかったか? 気をつけて行って! 」と笑顔で手を振られる。青年にも日本語で
「気をつけていってらっしゃい! 」と見送られた。
滷豆腐一五元
肉燥乾麵三〇元
鮮肉湯圓四〇元
扁食湯三〇元
この後がつらかった。日月潭の周辺、二十一号線を走っている時は、雨も其程ではなかったのだが、二十一号線新橫貫公路の信義あたりから土砂降り。信義のセブン・イレブンで三十五元の雨衣を購入。(これすごく丈夫でした)重ね着する。ズボン、靴はびしょ濡れで、もうどうでも良い状態。距離的にまだ半分も来ていないはず。
埔里まで引き返して、一泊することも考えたのだが、先週二泊もしたし、今日のうちに西部まで行かないと、後で余裕が無くなると考え、そのまま走行を続けた。
白いからまだかわいく見える
信義鄉同和の町までたどり着いた時、一時的に少し雨が弱まる。何枚か写真を撮る。雨なので、停車も撮影も面倒、ここまで数枚しか撮っていない。
そこから先、阿里山鄉の標識があるところまでは、すごく寂しかった。対向車も後ろも前も車、人、バイクは無い。道には道路閉鎖のゲートがいくつもある。「こんな霧の中、私が走行していることは誰も知るまい。ゲート閉められたらどうやって出ればいいのだろう」などと考えながら走っていた。特に和社明隧道から先は、かなり恐かった。辺りは一面真っ白。本当に真っ白だ。バイクは全く道を登らず、時速一〇キロが限界の所もあった。また道は細く荒れていて、ガードが無いところもある。風もまっすぐ走ることが出来ないくらい強い。後で知った事だが、台風が来る度ごとに被害がある場所だった。
泣きそう……。ここは霧が途切れたところ。
この手前はとどまっていられない程、やばい状態。
対向車が来た時のこと考えると恐くて
写真なんか撮っていられませんでした。
夫妻樹まで行くころには道も綺麗になり、雨はまだ降っていたが、「濡れる」だけなので一安心。ここで対向車と漸くすれ違い、手を振りながら大きな歓声をあげられた。私もそれに応える。誰にも会わなかったので非常に嬉しかった。ここから先は、霧も所々となり、雨もさして気にする量では無くなっていた。時間は午後四時前後。ここから台南まで二〇〇キロはあるだろう。
石卓の台灣中油で給油。夕方六時、私が最後の客であった。
嘉義から台南
石卓の台灣中油から嘉義の街中まで四〇キロ、高度差一二〇〇メートル近くを一気に下る。ここも土砂降りだった。街灯はほぼ無く、トラックは猛スピードで脇を通り抜ける。レンタルバイク屋で借りたヘルメットは半ヘル、シールドが無いので雨が顔中に突き刺さる。地図をひろげる余裕さえ無い状態。
「標識がある道を走っていれば、方角さえ間違えなければつくはず」と、標識が出る度に一号線の文字を探す。
嘉義の町は意外と大きかった。間違えて十八号線を駅近くまで進んだのだが、十八号線両脇に、赤、白、黄色の袖看板が両脇を流れていた。勿論、どんな店かなんて見ていられない。その時、既に午後八時近く。どこかの駅前の信号で停車していると噴水があり、この雨の中、大量に水が噴き出しているのを見た時は、何ともいえない虚しさがこみ上げてきた。一刻も早く台南に着きたい。
やっとの事で一号線をつかまえた。腕時計のコンパスが指す方角も合っている。道路標識に書かれている地名は大きな町なら解るのだが、小さな町だと覚えていないので、常に方角を確認している。
柳營の台灣中油で給油。
雨はあがった。雨衣を脱いだ。少しは楽だ。だだっ広いまっすぐな暗い道をひたすら進む。偶に足を投げ出して運転、ホテルに着く前に多少乾いていて欲しい。
永庫火車站辺りで電池が切れた為、GPSのデータは途切れていた。一号線から台南駅にたどり着くのに、少し迷ったが、夜一〇時に光華大飯店に無事チェックイン。一晩、九二〇元。無線LANのアクセスキーの書かれた小紙をもらい五〇三号室へ。荷物を部屋へ置いて、濡れているまま、街に出た。適当にご飯を食べて、ビールでも買って飲んで寝たい。来る時に通った道に店がいっぱい有ったので、そちらに向かう。
光華大飯店。フロントの女性、大変かんじが良かったです。
部屋。ベッドの方向の写真はネットにたくさん転がっているので
入口側。
ホテルを左に進み、駅を右手に見ながら直進、暫く行くと、駅の裏側にいける線路をくぐる道路、小東路がある。一号線まで出て、行ったり来たりしたのだが、時間も遅いせいか殆ど営業していない。肉ばかりの店は入りたくない。疲れ切っていたので、コンビニでも良いかとあきらめ、もう一度小東路を駅方向に戻った。その時、右側に客がたかっている店を発見。後日ネットで検索すると『小東路319號無名麵店』と呼ばれていた。
小東路319號無名麵店
麻醬麵35元。混ぜてしまった後。
米粉35元
麻醬麵35元を注文。ほっとした気持ちと相まって美味い。米粉35元追加注文。小菜も販売していて、そちらも人気らしいが、肉の塊(挽肉は好き。だから麺ばかりになってしまいます)が好きではないので注文せず。
台南駅
台南駅前
GPSデータ。電池切れで光華大飯店までたどり着いていません。
台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』
吉安の部屋を六時半に出た。隣の学生と鉢合わせないようにしたかった。南濱公園の直ぐ近くにゴミ捨て場があるので、そこに寄る。雨が降り出してきた。
スーツケースにビニールをかける
一五元の雨衣を着る。ステップの上にあるスーツケースにもゴミ袋をかぶせた。九号線をどんどん北上する。太魯閣の入口、東西橫貫公路牌樓をくぐり、あっという間に天祥まで到着。ここで通行規制が敷かれているのだが、八時半からだと思っていたのが九時だった。五〇分近く待たされる。
そこにいるおじさんに何処まで行くんだと聞かれたので、埔里を抜けて台南まで行くと言うと、
「台風が来ているぞ! 知らないのか? テレビとか見てないのか? 」とおじさんは目を丸くして言った。
知らなかった。天気予報は見たのだが、いつも当てにならないし、山間をなるべく午後三時頃までに抜けてしまえば平気だろうと高を括っていた。今更言われても引き返せない。
天祥を九時に出発。關原のスタンドに着く頃には、辺り一面濃霧。それでも先週走っているので不安は少ない。
「とにかく埔里に出て、雨が土砂降りだったら考えよう」と決めた。
途中の風景。前なんか見えません。
關原のスタンド
恐い落石。
玉山付近はこんなものでは無かった。
午後一時、埔里の『蘇媽媽湯圓』に到着。一瞬、店が解らなかったが、行った時と同じように走ると直ぐに見つかった。
雨衣を来たまま、店先のカウンターに座る。せっかく再来したのだからと、肉燥乾麵三〇元、滷豆腐一五元、鮮肉湯圓四〇元を注文。皆どれも間違いなく美味い!この値段でこれほど美味いのだから、流行る訳だ。地図を見ながら食べていると、目の前にいるおばさんに台語で話しかけられた。まったくわからない、日本人ですと答えた。おばさんは國語は少ししか話せないと言う。するとその会話を聞いていた青年が日本語で話しかけてきた。
「どこから来ましたか? 」
「花蓮から来ました」
「それで何処まで行きますか? 」
「台南、高雄まで行きます」
青年が台語で意味をおばさんに伝える。おばさん、私に向かって
「えっ? このスクーターで行くのかい? 」
「はい、そうです! 」
「あら~そりゃ大変だ!凄いね~」
青年に向かって
「先週もこの店に来ました。凄く美味しかったので、今日は必ずここに寄って行こうと決めていたのです」と伝えた。おばさんは國語で
「二回目なのか? 先週来て、今週も来たのか? 」と嬉しそうに私に話しかける。
良い店というのは、味は当然の事、接客というか従業員が良い。従業員の人柄が必ず、店の雰囲気として現れている。だから客も同じような人々が集まるものだ。
更に扁食湯三〇元を注文。やはり寄って良かった。おばさんに最後、日本語で一所懸命「美味しかったか? 気をつけて行って! 」と笑顔で手を振られる。青年にも日本語で
「気をつけていってらっしゃい! 」と見送られた。
滷豆腐一五元
肉燥乾麵三〇元
鮮肉湯圓四〇元
扁食湯三〇元
この後がつらかった。日月潭の周辺、二十一号線を走っている時は、雨も其程ではなかったのだが、二十一号線新橫貫公路の信義あたりから土砂降り。信義のセブン・イレブンで三十五元の雨衣を購入。(これすごく丈夫でした)重ね着する。ズボン、靴はびしょ濡れで、もうどうでも良い状態。距離的にまだ半分も来ていないはず。
埔里まで引き返して、一泊することも考えたのだが、先週二泊もしたし、今日のうちに西部まで行かないと、後で余裕が無くなると考え、そのまま走行を続けた。
白いからまだかわいく見える
信義鄉同和の町までたどり着いた時、一時的に少し雨が弱まる。何枚か写真を撮る。雨なので、停車も撮影も面倒、ここまで数枚しか撮っていない。
そこから先、阿里山鄉の標識があるところまでは、すごく寂しかった。対向車も後ろも前も車、人、バイクは無い。道には道路閉鎖のゲートがいくつもある。「こんな霧の中、私が走行していることは誰も知るまい。ゲート閉められたらどうやって出ればいいのだろう」などと考えながら走っていた。特に和社明隧道から先は、かなり恐かった。辺りは一面真っ白。本当に真っ白だ。バイクは全く道を登らず、時速一〇キロが限界の所もあった。また道は細く荒れていて、ガードが無いところもある。風もまっすぐ走ることが出来ないくらい強い。後で知った事だが、台風が来る度ごとに被害がある場所だった。
泣きそう……。ここは霧が途切れたところ。
この手前はとどまっていられない程、やばい状態。
対向車が来た時のこと考えると恐くて
写真なんか撮っていられませんでした。
夫妻樹まで行くころには道も綺麗になり、雨はまだ降っていたが、「濡れる」だけなので一安心。ここで対向車と漸くすれ違い、手を振りながら大きな歓声をあげられた。私もそれに応える。誰にも会わなかったので非常に嬉しかった。ここから先は、霧も所々となり、雨もさして気にする量では無くなっていた。時間は午後四時前後。ここから台南まで二〇〇キロはあるだろう。
石卓の台灣中油で給油。夕方六時、私が最後の客であった。
嘉義から台南
石卓の台灣中油から嘉義の街中まで四〇キロ、高度差一二〇〇メートル近くを一気に下る。ここも土砂降りだった。街灯はほぼ無く、トラックは猛スピードで脇を通り抜ける。レンタルバイク屋で借りたヘルメットは半ヘル、シールドが無いので雨が顔中に突き刺さる。地図をひろげる余裕さえ無い状態。
「標識がある道を走っていれば、方角さえ間違えなければつくはず」と、標識が出る度に一号線の文字を探す。
嘉義の町は意外と大きかった。間違えて十八号線を駅近くまで進んだのだが、十八号線両脇に、赤、白、黄色の袖看板が両脇を流れていた。勿論、どんな店かなんて見ていられない。その時、既に午後八時近く。どこかの駅前の信号で停車していると噴水があり、この雨の中、大量に水が噴き出しているのを見た時は、何ともいえない虚しさがこみ上げてきた。一刻も早く台南に着きたい。
やっとの事で一号線をつかまえた。腕時計のコンパスが指す方角も合っている。道路標識に書かれている地名は大きな町なら解るのだが、小さな町だと覚えていないので、常に方角を確認している。
柳營の台灣中油で給油。
雨はあがった。雨衣を脱いだ。少しは楽だ。だだっ広いまっすぐな暗い道をひたすら進む。偶に足を投げ出して運転、ホテルに着く前に多少乾いていて欲しい。
永庫火車站辺りで電池が切れた為、GPSのデータは途切れていた。一号線から台南駅にたどり着くのに、少し迷ったが、夜一〇時に光華大飯店に無事チェックイン。一晩、九二〇元。無線LANのアクセスキーの書かれた小紙をもらい五〇三号室へ。荷物を部屋へ置いて、濡れているまま、街に出た。適当にご飯を食べて、ビールでも買って飲んで寝たい。来る時に通った道に店がいっぱい有ったので、そちらに向かう。
光華大飯店。フロントの女性、大変かんじが良かったです。
部屋。ベッドの方向の写真はネットにたくさん転がっているので
入口側。
ホテルを左に進み、駅を右手に見ながら直進、暫く行くと、駅の裏側にいける線路をくぐる道路、小東路がある。一号線まで出て、行ったり来たりしたのだが、時間も遅いせいか殆ど営業していない。肉ばかりの店は入りたくない。疲れ切っていたので、コンビニでも良いかとあきらめ、もう一度小東路を駅方向に戻った。その時、右側に客がたかっている店を発見。後日ネットで検索すると『小東路319號無名麵店』と呼ばれていた。
小東路319號無名麵店
麻醬麵35元。混ぜてしまった後。
米粉35元
麻醬麵35元を注文。ほっとした気持ちと相まって美味い。米粉35元追加注文。小菜も販売していて、そちらも人気らしいが、肉の塊(挽肉は好き。だから麺ばかりになってしまいます)が好きではないので注文せず。
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