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空の色がグレー
朝食は食べずに、ホテルを朝七時半にチェックアウト。早くこの街を離れ、青い空を見に行こう。
去年、列車で一周した時も感じたのだが、台湾西部は空の色がグレーであるということ。曇りの日しか訪れていないのかもしれない。空がグレーだと写真も、なんとなくパッとしない。ビルの色、アスファルトの路面、コンクリート、車、バイク、どれも黒、グレー、白といった同じような色ばかりが目立つ。
ホテルを出た時間が、丁度、朝の通勤ラッシュだったようだ。バイク、車、自転車が道路を埋め尽くしている。車が走る道とバイクの走る道が植木によって区切られている。赤信号で停車しているバイクが、信号が青になった途端、吸い込まれるようにそこに集中する。そのバイク道に右から飛び出してくる人、車、バイク。時にはバイク道を車が走っている。途中の道を右折するためだ。殆どの運転者が車間距離はとらない。誰かが急ブレーキをかけたら、必ず玉突きになると思う。台北の交通事情はこれよりも、もっと酷いのだろうか?
こんな感じです
ミラー越し
お犬サマ
滿洲火車站を過ぎると、空の色が変わった。もやっとした感じから、透明感がでてきた。一号線を南下している。道はずっと単調、まっすぐな広い道。気が散らなくて考え事するに走りやすいかもしれない。
枋寮火車站付近を過ぎると海が見えてきた。海だ! これだろう、やはり。雲、波、真っ青な空にやっと再会できた。
予定を変更
当初の予定では墾丁に一泊しようとしていた。しかし、予想より早く着いてしまったのと、思った以上に観光地であった。このまま台東に向かうことにした。
墾丁
台湾最南端の記念碑を観て、二六号線を北上。坑仔內あたりの景色は実に素晴らしかった。青々とした草と白い雲、真っ青な空と海。まるで絵を見ているようだった。
二六号線を走っている。港墘大橋を渡って左折、二〇〇甲線を進んだ。その先二〇〇号線を右折しなければならなかったのに、間違えて左折してしまう。いつもならコンパスを確認するのに、その時はしなかった。そのまま走り続け、恆春五里亭機場を過ぎ、海口まで戻ってしまった。
「なんで海が逆側にあるんだ? 」
そう、海が左側にあったのだ。どう考えても右側になければならない。とにかく標識のあるところまで戻ろうとUターンをした。すると直ぐに先ほど見た景色であることに気がついた。
「ああ、やってしまった」
海口から近くの一九九号線に入り、東部海岸に出ることにする。この道に有名な四重溪溫泉がある。
最初は良い道なのだが牡丹水庫を通り越したあと、だんだん道が細くなる。最後、九号線へぶつかる手前五キロ程はゴルフ場の道のように狭い。
道は登りだったらしく、ガソリンの消耗が激しい。あとどのくらい、この道が続くのだろう。アクセルをあまり動かさず一定の速度で走行。(山を越えているので当たり前だが、二〇〇〇メートル以上の所を通ってばかりいたので、それほど気にかけていなかった)
やっと九号線に出た。そこに一人、監視員のような人がいたので、一番近いスタンドはどの方角にあるのか聞いた。すると、どちらも遠いという。今、あなたが通ってきた道ぐらい走らなければならない、と言う。
困った。といっても引き返せない。では左はどうか? また山側に向かうわけだから登りになるわけだ。残された選択肢、海側にかけた。最悪、エンジンを切って下って行けば距離は稼げる。
風の抵抗をなくす姿勢をとりながら、道を下っていく。二〇キロは何とか走りそうだ。どのくらい遠いのだろう。
ところがスタンドは四キロ程走ると、見つかった。安朔橋の手前だ。やっと安心できた。この時、午後二時半。台東に着いたのは四時半頃であった。
台東縣公教會館
このホテル、ネットで検索していると酷評も散見され、少し心配だった。しかし、高雄のホテル以下はあり得ない。渡されたルームキーの番号は四一四号室。三人部屋だった。最初、真っ黒に日焼けしているのと、簡単な國語しか話さなかったので、日本人だとは思われなかった。もしかしたら、部屋の良さに関係していたのかもしれない。それほどこの部屋は快適だった。台南の部屋が朝食付きで九二〇元。ここは有線LAN、朝食付きで一一五〇元。照明も明るいし、バスタブも綺麗。コンセントが多いのに大変喜んだ。GPS、ボイスレコーダー(音楽を聴いている)、デジカメが二つ、全てが充電池を使用している。あまりにも気に入ったので、ここで二泊することにした。
コンセント。この他にドライヤー場所をが一口
あと二口が三カ所ありました。(部屋の仕様に関係しているかもしれません)
パソコン設置、洗濯などをして再びホテルを出たのが、午後七時近く。とりあえず、台東駅を見に行く。駅前近くの通りは、広々としているが、人影はない。街から外れた所に駅が建設されたのだろうか。駅前にあるレンタルバイク屋二軒に外国人が借りられるかを聞いてみたが、駄目だとの回答。もし借りられたら台東に一週間住んでみたいと思ったが、バイクを借りられないのなら無理である。
断られたバイク屋二軒
ホテル近く、正氣路の夜市に寄った。一番流行っていたのはステーキ屋。私が食べられるものではない。路上にコンセントが埋設されているのには驚いた。これって夜市が開かれている場所は当たり前のことなのだろうか。
かなりぐるぐると走り廻った。時間は既に午後八時半。そろそろ何か食べなくては。気が進まなかったのだが新生路と博愛路の交差点にある『大和宴』という日本料理の店に入ってしまった。実は私、自分では魚もさばくし、刺身も作る。ふぐもおろせる(一応免許をもっている)のだが、刺身があまり好きではない。
『大和宴』
席に座ると、一見して迷い込んできた客と解ったのだろう。年配の女性が店のルールを説明しにきた。一人四五〇元で食べ放題だという。今回、台湾に来てから一回の食事に二〇〇元以上払ったことがない。メニューにあるのは刺身の数々。そして天ぷら。仕方がない。刺身、握り寿司、サラダの類を注文。刺身は新鮮であることは間違いない。身が固すぎるのだ。熟成された旨さはなかったが、変質したものを食べるより余程ましである。
醤油にはじまり全ての味付けが甘い。これは温かい地方特有の傾向なのだろう。天ぷらの衣自体が甘いのには驚いた。明らかに味付けされている。四五〇元も払ったのだからと一所懸命食べた。かなりの出費である。花蓮から台北までの太魯閣號とほぼ同額と言ったら、理解してもらえるだろうか。客はかなり入っていた。平日、閉店間際にもかかわらず、七割程度はいただろう。客筋も良い。皆、余裕のある顔つきだ。
綜合生魚片
綜合握壽司
え?てな感じでの蒲燒鯛魚
御膳烏龍麵(やきうどん?)
煙燻雞肉沙拉
千島蔬果沙拉(千島って地名なのでしょうか?)
炸蝦天婦羅
味噌鮮魚湯(中に貝が入っていました。すみません、貝の身は残しました)
なんとかがんばって食べ終え、ホテルに戻る。このホテルはネットが安定してつながり非常に快適だ。
GPSデータ
台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』
朝食は食べずに、ホテルを朝七時半にチェックアウト。早くこの街を離れ、青い空を見に行こう。
去年、列車で一周した時も感じたのだが、台湾西部は空の色がグレーであるということ。曇りの日しか訪れていないのかもしれない。空がグレーだと写真も、なんとなくパッとしない。ビルの色、アスファルトの路面、コンクリート、車、バイク、どれも黒、グレー、白といった同じような色ばかりが目立つ。
ホテルを出た時間が、丁度、朝の通勤ラッシュだったようだ。バイク、車、自転車が道路を埋め尽くしている。車が走る道とバイクの走る道が植木によって区切られている。赤信号で停車しているバイクが、信号が青になった途端、吸い込まれるようにそこに集中する。そのバイク道に右から飛び出してくる人、車、バイク。時にはバイク道を車が走っている。途中の道を右折するためだ。殆どの運転者が車間距離はとらない。誰かが急ブレーキをかけたら、必ず玉突きになると思う。台北の交通事情はこれよりも、もっと酷いのだろうか?
こんな感じです
ミラー越し
お犬サマ
滿洲火車站を過ぎると、空の色が変わった。もやっとした感じから、透明感がでてきた。一号線を南下している。道はずっと単調、まっすぐな広い道。気が散らなくて考え事するに走りやすいかもしれない。
枋寮火車站付近を過ぎると海が見えてきた。海だ! これだろう、やはり。雲、波、真っ青な空にやっと再会できた。
予定を変更
当初の予定では墾丁に一泊しようとしていた。しかし、予想より早く着いてしまったのと、思った以上に観光地であった。このまま台東に向かうことにした。
墾丁
台湾最南端の記念碑を観て、二六号線を北上。坑仔內あたりの景色は実に素晴らしかった。青々とした草と白い雲、真っ青な空と海。まるで絵を見ているようだった。
二六号線を走っている。港墘大橋を渡って左折、二〇〇甲線を進んだ。その先二〇〇号線を右折しなければならなかったのに、間違えて左折してしまう。いつもならコンパスを確認するのに、その時はしなかった。そのまま走り続け、恆春五里亭機場を過ぎ、海口まで戻ってしまった。
「なんで海が逆側にあるんだ? 」
そう、海が左側にあったのだ。どう考えても右側になければならない。とにかく標識のあるところまで戻ろうとUターンをした。すると直ぐに先ほど見た景色であることに気がついた。
「ああ、やってしまった」
海口から近くの一九九号線に入り、東部海岸に出ることにする。この道に有名な四重溪溫泉がある。
最初は良い道なのだが牡丹水庫を通り越したあと、だんだん道が細くなる。最後、九号線へぶつかる手前五キロ程はゴルフ場の道のように狭い。
道は登りだったらしく、ガソリンの消耗が激しい。あとどのくらい、この道が続くのだろう。アクセルをあまり動かさず一定の速度で走行。(山を越えているので当たり前だが、二〇〇〇メートル以上の所を通ってばかりいたので、それほど気にかけていなかった)
やっと九号線に出た。そこに一人、監視員のような人がいたので、一番近いスタンドはどの方角にあるのか聞いた。すると、どちらも遠いという。今、あなたが通ってきた道ぐらい走らなければならない、と言う。
困った。といっても引き返せない。では左はどうか? また山側に向かうわけだから登りになるわけだ。残された選択肢、海側にかけた。最悪、エンジンを切って下って行けば距離は稼げる。
風の抵抗をなくす姿勢をとりながら、道を下っていく。二〇キロは何とか走りそうだ。どのくらい遠いのだろう。
ところがスタンドは四キロ程走ると、見つかった。安朔橋の手前だ。やっと安心できた。この時、午後二時半。台東に着いたのは四時半頃であった。
台東縣公教會館
このホテル、ネットで検索していると酷評も散見され、少し心配だった。しかし、高雄のホテル以下はあり得ない。渡されたルームキーの番号は四一四号室。三人部屋だった。最初、真っ黒に日焼けしているのと、簡単な國語しか話さなかったので、日本人だとは思われなかった。もしかしたら、部屋の良さに関係していたのかもしれない。それほどこの部屋は快適だった。台南の部屋が朝食付きで九二〇元。ここは有線LAN、朝食付きで一一五〇元。照明も明るいし、バスタブも綺麗。コンセントが多いのに大変喜んだ。GPS、ボイスレコーダー(音楽を聴いている)、デジカメが二つ、全てが充電池を使用している。あまりにも気に入ったので、ここで二泊することにした。
コンセント。この他にドライヤー場所をが一口
あと二口が三カ所ありました。(部屋の仕様に関係しているかもしれません)
パソコン設置、洗濯などをして再びホテルを出たのが、午後七時近く。とりあえず、台東駅を見に行く。駅前近くの通りは、広々としているが、人影はない。街から外れた所に駅が建設されたのだろうか。駅前にあるレンタルバイク屋二軒に外国人が借りられるかを聞いてみたが、駄目だとの回答。もし借りられたら台東に一週間住んでみたいと思ったが、バイクを借りられないのなら無理である。
断られたバイク屋二軒
ホテル近く、正氣路の夜市に寄った。一番流行っていたのはステーキ屋。私が食べられるものではない。路上にコンセントが埋設されているのには驚いた。これって夜市が開かれている場所は当たり前のことなのだろうか。
かなりぐるぐると走り廻った。時間は既に午後八時半。そろそろ何か食べなくては。気が進まなかったのだが新生路と博愛路の交差点にある『大和宴』という日本料理の店に入ってしまった。実は私、自分では魚もさばくし、刺身も作る。ふぐもおろせる(一応免許をもっている)のだが、刺身があまり好きではない。
『大和宴』
席に座ると、一見して迷い込んできた客と解ったのだろう。年配の女性が店のルールを説明しにきた。一人四五〇元で食べ放題だという。今回、台湾に来てから一回の食事に二〇〇元以上払ったことがない。メニューにあるのは刺身の数々。そして天ぷら。仕方がない。刺身、握り寿司、サラダの類を注文。刺身は新鮮であることは間違いない。身が固すぎるのだ。熟成された旨さはなかったが、変質したものを食べるより余程ましである。
醤油にはじまり全ての味付けが甘い。これは温かい地方特有の傾向なのだろう。天ぷらの衣自体が甘いのには驚いた。明らかに味付けされている。四五〇元も払ったのだからと一所懸命食べた。かなりの出費である。花蓮から台北までの太魯閣號とほぼ同額と言ったら、理解してもらえるだろうか。客はかなり入っていた。平日、閉店間際にもかかわらず、七割程度はいただろう。客筋も良い。皆、余裕のある顔つきだ。
綜合生魚片
綜合握壽司
え?てな感じでの蒲燒鯛魚
御膳烏龍麵(やきうどん?)
煙燻雞肉沙拉
千島蔬果沙拉(千島って地名なのでしょうか?)
炸蝦天婦羅
味噌鮮魚湯(中に貝が入っていました。すみません、貝の身は残しました)
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