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花蓮から未だ連絡が無い。なぜだろうかと考えた。
「もしかしたら、連絡の仕方がまずかったのでは? 」
もう一度五九一房屋交易のサイトへいってみた。とりあえず註冊をクリック。会員登録を済ます。それから登入、ログインしてもう一度、掲載されているページを表示。下の伝言板のところに書き込んだ。これで駄目ならあきらめよう。
部屋でじっとしているのも時間の無駄だし、腹も空いてきた。出かけよう。何処に行こうか迷う。市内にある有名なところは恐らく半分くらいは行った。それに近場は行こうと思えばいつでもいける。
「そうだ基隆に行って見るか」
ジミー達と行くはずだった基隆だ。さっそく基隆のどこに、観光スポットがあるのか調べ、道順を決めるために、ネットで情報収集。本当に世の中、便利になったものだ。あっという間に情報がひろえる。一昔前は誰かに聞くか、ガイドを雇うか、若しくは本屋に行くしか方法がない。それが、今はパソコンさえあれば、どんな情報だって瞬時にして探せる。先人達が競って情報を提供してくれている。こちら側、情報を求めている者は、収集する手立てと情報の正誤を見極める力さえあればいい。
基隆の見所はかなり点在していることが解った。観光地だ、きっとバスがあるだろう。
「基隆まではどうやっていくか。バスがいいか? それとも台鐵か…… 」
と、考えている時、ふとジミーの言葉を思い出した。
「瑞芳まで切符を買うように! 」
なぜ瑞芳だったのだろうか?
ひょっとしたら瑞芳からバスで北の方へ一旦向かい、それから南下してくる予定だったのではないだろうか?
位置関係を調べるため、グーグルマップを開く。すると、南東の方角に鉄道の支線があるのを発見。瑞芳から出ている。(平溪線は八堵からも出ています)
「もしかしたら、これに乗せたかったのではないだろうか? 」
勝手な想像で今度はその支線を調べる。平溪線といって地元では、結構有名なところらしい。数ある駅の中でも十分站という駅が有名で、滝があるらしい。
行き方としては、瑞芳,八堵まで台鐵で行って、乗り換える方法と、バスで菁桐站(瑞芳,八堵方面から来たとき平溪線の終点)まで行って、瑞芳方面へ下る方法だ。
もちろん、往復はつまらないだろう。バスだ。バスは捷運木柵站から出ている。これは簡単だ。必要なものをバッグに放り込み部屋をでた。
駅に着き、案内板に目を向ける。確かにネットに書いてあったとおり、十六番と書いてあるところから出ている。乗り場はAという場所だ。改札を出て左に行く。タクシー溜まりがあるのでそれを超えると大きな道、木柵路がある。最初は手前側の停留所にでている案内板を一所懸命みた。無い。というか、二桁の数字なんて書いていない。みんな三桁以上、若しくは漢字と数字の組み合わせだ。
道路反対側に視線を向けた。向こうにも停留所がある。行ってみよう。
二つある案内板に複数の路線が貼り付けてある。それらしきものは一つ。ただ、その時、私は一番終点の駅、つまり菁桐站に行くことしか頭になかった。平溪という名が出てこなかったのだ。
「とりあえず聞こう。聞いたほうが速い」
ところが周囲に誰もいない。腹も空いていたので、停留所前の店『巧軒』と書かれている店に入った。餛飩湯麵を注文する。別にこちらに来て急にワンタンが好きだったわけではなく、昔から好きだ。ここのワンタンはもしかしたら牛肉、豚肉の類ではないかもしれない。素朴な味だが、都会で食べる物より余程美味い
「ここに行きたいのだけれど、どうすれば行けますか? 」
手が空いた折りを見計らい、料理を作っていたおばさんに聞いてみた。
「一〇七六番に乗れば行けるよ」
「どのくらい時間がかかる? 」
「一時間ぐらいかかると思う。遠い遠いとこだよ」
「さっきその路線図は見たのだが、何処で降りればいいかわからないのだが…… 」
「あたしだってわからないよ、この辺じゃない」
と、言って停留所をここからここまでというように指でなぞった。それは俺も解る。路線の上に平溪って大きく書いてあるから。
仕方なく、そこでトイレを借り、もう一度駅に戻って聞いてみた。一〇七六までの回答は一緒。そして答えは
「遠いとこだよ、駅は解らない」
との、にべもない返事。
「まぁいい。とにかくその一〇七六の台北客運のバスに乗れば、行くだろう。もし、通り過ぎたら戻れば良いだけだ。まだ午後三時前。なんとかなる。」
それから暫くしてバスが来たので、手を挙げて乗り込んだ。乗客は数えるほど。古いバスではあるが、悠遊卡が使える。先に乗車した人をまねて、乗車時にカードをかざした。
けっこう揺れる。どんどん山奥へと進んでいく。次は何処との案内もない。乗客は自分が降りたい場所近くの停留所でストップボタンを押している。
「たしか一時間ぐらいかかるって言っていたから、まだ平気だ。機会を見つけて何処でおりたいか伝えよう」
路線図に書かれていた、停留所は「ここを通るぞ! 」程度のものなのかもしれない。やたら、たくさん書いてあった。このバスの運転手、反対車線に知り合いがいれば、雨だというのに窓を開け、大声で話している。また乗客も、運転手をよく知っているとみえて、仲よさそうに話している。なんとも良い雰囲気だ。
最後の乗客が降りた。バスの中は私と運転手だけ。話しを切り出した。
「平溪と言う駅で降りたいのです
「オーケーわかったよ。もう少し先だ。あと五分ぐらいだ」
五分過ぎた。さすがローカルタイムだ。一〇分はかかったのではないだろうか。この運転手、私がそとの風景にカメラを向けると、揺れないように減速してくれていた。こういうところが台湾の好きなところだ。
すこしひらけた場所に出た。
「ここだよ」
降車時にもう一度悠悠卡をかざす。三〇元。一時間弱であった。
台湾短期滞在55 『台湾短期滞在目次』
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